激突!土蜘蛛vs大ガマの巻

さっちゃんは続けて土蜘蛛に告げる




「お前の仕事は終わった、戻ってこい」
「…」



大ガマは髪を緩めて土蜘蛛から
離れると血を拭う。




「おめーのご主人様が帰って来いってよ
どーすんだ?なぁ土蜘蛛さんよぉ」
「…ふん」




大ガマの方を睨みつけると土蜘蛛は
ブラックホールを作り戻ろうとする
…がその寸前で大ガマの方を振り向いた




「この勝負ひとまずお預けだ、
この礼はさせてもらうぞラッキーマンよ!!」
「言ってな!!今度こそあんたを
倒して泣きっ面拝んでやるぜ!!」




そう言い残してブラックホールへ消えた
土蜘蛛に大ガマはべー!と舌を出して
そう返した。



「ッハァーー‥‥っい…」
「師匠!!大丈夫ですか!?」
「修正マン早くラッキーマンの
傷の修正を!!」
「おまかせをー!!ラッキーマンの
修正だったらいくらでもしまっせー!!」



土蜘蛛がいなくなると、大ガマは
地割れの術を受けた際に足を痛めた
のか片膝をつき、足を抑える
そんな傷だらけの大ガマに修正マンが
見せ場だと笑顔で大ガマの傷の修正を施す




「………やっぱり……あいつは昔のまんまだ、
戦い方も…昔のまんま……へへ、懐かしいぜ…」




やっぱり土蜘蛛は昔のままだ
性格も、容姿も考え方も
何もかも昔と変わってない、と
大ガマは修正を受けながらも
嬉しそうに笑った。




「ラッキーマン、なんで嬉しそうなんだ…?」
「そりゃあ、1番戦いたい相手と
戦えたんだ…嬉しいだろうよ」
「男のロマンだな」




その様子を見た勝利マンは
そんな嬉しそうな大ガマに釣られて
思わず笑みが浮かんだ。
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