突入、裏宇宙の巻

大ガマはそう高らかに叫ぶ
そう…土蜘蛛の戦い方…戦う癖を
よく知っているのは自分だ
そして…




「俺はあいつを正さなきゃ行けねぇんだ!!
邪魔すんな!!!!」




土蜘蛛を正すのは自分だと、
勝利マンに向けて大ガマは
真剣で…覚悟を決めた表情で叫んだ
そんな大ガマの決意に、勝利マンも折れた




「…わかった、だが負けんじゃねぇぞ!!」
「負けるかよ…」
「師匠…」




大ガマは勝利マンから激励を貰うと
土蜘蛛の元へと歩み寄る
土蜘蛛はふん、と大ガマを鼻で笑い
煽るかのように笑みを浮かべる。




「ほぅ、一体一で我輩とやる気か
グランプリの続きをここで行おうと…」
「そういうこった、土蜘蛛さんよぉ…
俺はな、あんたと一体一で真剣勝負
出来んのを待ってたんだよ」
「!ふ、ふふ…クックック…!!」




真剣な表情で自分を睨む大ガマに
土蜘蛛はぞく、と興奮が背中に走り
期待に胸はずませて
ニヤリと笑みを浮かべ喉で笑うと…



「はぁーーっはっはっはっは!!!」



高らかに笑い声を上げた、
そして笑い声を収めると
土蜘蛛は大ガマに向かう




「どうやら我輩もお主とやり合うのを
相当楽しみにしていたようだ!
ラッキーマンよ、お主がそう言うのならば
この救世手の力は使うまい…
ふふ、お主の要望を少しでも叶えてやろうぞ」
「そいつは嬉しいね」




距離を取り構え合うとただならぬ
オーラが土蜘蛛と大ガマから漂い
ヒーロー達はその2人のバトルを
集中して見る…





「来い、命知らずの若造よ
我輩がその締まりのない顔を
叩きのめしてやろうぞ」

「へっ!言ってなジジィ!
あんたのその仮面の下のしかめっ面…






泣きっ面に変えてやるぜ!!




大ガマと土蜘蛛の前世からの因縁の対決が…
今、繰り広げられる!!
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