蜘蛛の糸引く救世主の巻

第2試合が終わると…会長に
世直しマンが近づいていった



「超ちゃん、重大な話がある
ヒーロー協会会長として聞いてくれ」
「え?」



ボソボソ…と世直しマンから
耳打ちで話を聞いた会長の顔は
真っ青となった。



「な、何ーーーーっ!?!?」
「ヒーロー神様が言っていたのだ
間違いない」
「た、大変だ!!えらいこっちゃ!!」



慌てる会長の肩を世直しマンが押さえる
落ち着くように促すと会長は
冷静になり試合続行を促した。

第3試合、勝利マンvs修正マンは
勝利マンの勝ち

第4試合 一匹狼マンvsスピードマンは
一匹狼マンの勝ち
(この試合でスピードマンの名前が
観客からパシリ1号と改名された)




「さーっ!!何みんなモタモタしてる!!シンパンマン次の試合だってばー!!」
「あっ、はい!では次の試合を行う!!」



次の試合が始まるその時…
世直しマンは目を鋭くさせて
会長に向き合った



「超ちゃん…いや、会長次の試合よく見ておけ」
「えっ!?」



次の試合は…救世主マンvs努力マン
もとい……




「(次は…土蜘蛛と努力か)」




土蜘蛛と…弟子である努力の
試合であった、大ガマは
トーナメント表を見て…
土蜘蛛の方へと目を向けた




「……」
「(…あいつ…本当に土蜘蛛なのかな…
もしかして見た目が似てるだけとか…
…この試合で、分かる…)」

「救世主マンvs努力マン!!お二人さん前へ!!」

「師匠!!」
「おわっ!」



考え込んでいた大ガマは
努力マンの大きな声で驚き
肩を跳ねさせた




「行ってきます師匠!!決勝で師匠と戦えるように勝ってきます!!!」
「お、おう……頑張って来いよ…」




どこか上の空で答える大ガマを
見た勝利マンは努力マンに
声をかける



「努力…………………気をつけろ」
「!?」
「……」




努力マンはその言葉に首を傾げながらも
試合台へ降り立った
ぼんやりとした様子で試合台を
見つめる大ガマに勝利マンが尋ねる




「おい、」
「………なんだ」
「あの救世主マンってのがお前の
言ってた”土蜘蛛”なのか?」
「…だと…思う…」




努力マンが試合台へ降り立つと、
土蜘蛛もヒーロー席を蹴り飛び上がると
試合台へ降り立った。




「では救世主マンvs努力マン!!
ファイト!」
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