やり直しと運命の再会の巻

さて試合はどんどん進んでいく…が
試合がなんだか見応えの無いものに
変わり観客もヒーローも
疑問に思い出した。
大ガマは疑問を口に出す



「…なんかおかしくねぇかこのトーナメント?
弱いやつがヒーローになって
強いやつがヒーローになれない
なんて片寄ってると思うんだが」
「「ぎくっ!!」」



会長とひしょ香の反応が見えた
大ガマは2人に詰め寄る




「…今反応見えたけどギクッ!て
なんだおい会長、おかしくねぇか?
才能あるやつをここで終わらしていいのかよ」
「いや‥これは深い訳が!」
「このまんまじゃ強いヒーローなんて生まれないぜ!!」

「確かにおかしいぞ会長!!」



勝利マンが賛同して言葉を続ける。



「このトーナメントは何のためにやってるんだ?本当に強いヒーローを選ぶ為じゃないのか?」
「そ…そうだ、そしてベスト16に入った者にヒーロー認定証を渡し、正式なヒーローとするのだ」
「ラッキーマンの言う通り、才能ある
やつをここで終わらしてるんなら
本当に強いヒーローは生まれないぜ!」




…このまま勝利マンが言い負かすかと
思われたが勝利マンはなんと背を向けてしまった
そして試合が再開されたが…
もやしマンvsひ弱マン
貧弱マンvs弱虫マンという
弱いもの同士の戦いに
皆シラケて…ブーイングを飛ばした




「おかしいだろ!!コラー!!ハゲオヤジ!!何考えてトーナメント表作ってんだ!?」
「わっわっ!!やめて今バリア故障中なんだよ!!」



物を次々に会長に投げながら
不満を叫ぶ観客
観客の怒りは止まらない!




「大体1回戦で天才マンvs努力マンは
ねぇだろ何考えてんだ!」
「ひぇーっ!!やめて、それは
ワシじゃなくてひしょ香くんが…あっ!」





ブーイングに耐え兼ねて会長は
うっかりと口を滑らせてしまった
ひしょ香はよろけると、ひしょひしょと
泣き始める…



「ひしょひしょ〜っ!」
「わーー!!!泣かないで!!マンションだけじゃなくて別荘も買ってあげるから!!」
「なんだ!?あのヒーロートーナメント表ひしょ香ちゃんが作ったのか!?」



観客の怒りの矢は今度は
ひしょ香ちゃんに向かってしまう
観客の怒りの目が彼女に突き刺さる



「いくら可愛くたって許されない事があるよなあ」
「ヒーローの事何も知らないんだぜきっと…」




そしてここでひしょ香ちゃんの
やったことが露見した!!




「ああ!!それにこれラッキーマンの
所だけずっと弱い相手が続くようになってるぞ!!」
「!?」




大ガマは観客の言葉にトーナメント表の
コピーを見た
観客はさらに続ける




「あ、本当だ!!ラッキーマンは
決勝までは天才マンや勝利マン
友情マンや努力マンとは当たらない!!」
「ラッキーだと思ってたら
やりやがったなひしょ香!!」
「可愛い顔してよくやるわ」
「ひしょひしょ〜っ!」
「泣けば済むと思ってんじゃねーぞ!!」




事実が露見してさらに泣いてしまう
ひしょ香ちゃんに向けて物が投げられる
…その時






「おいおいレディ相手に
寄ってたかってみっともねーな!!」





高い中性的な声が響き渡った
1/3ページ
スキ