友情vs孤独の巻

友情マンの謎の行動は続いた…
腕を折れば次は自分の腕を
突き刺させて…
肋骨を折れば次は自分の胸を
突き刺せと指示をした
…一匹狼マンはナイフを落として
なぜ、こんなことをと聞いた




「く‥くそっ、何故こんなことを‥!!」



一匹狼マンのその問いに
友情マンは涙を流しながら
大きな声で答えた



「真の友情とは!!相手の痛みを知ることから始まる!!」



その言葉にその場にいる全員が
静まり返った…
友情マンは涙を流しながらもつづける



「私はキミと傷みを分かち合い、真の友情を築きたい。それが叶わぬならばこのままその手で私を殺してくれ!!」



一匹狼マンは震える手で握っていた
ナイフを‥落として、膝をつき
泣き出した。



「…本当に友達になってくれるのか……こんないじけた俺と…」
「私は友達のいない奴をほっとけないだけさ」
「ゆ‥友情マン!!」




堪らず、友情マンに抱きついて
一匹狼マンは泣き出し…
友情マンもそんな一匹狼マンを受け止めた
そして感動の涙の海の中…
一匹狼マンが勝ちを譲ったことで
友情マンの勝ちとなった
試合が終わり、途中勝利マンと
騒動があった一匹狼マンだったが
彼の実力は高いものだと評価された




「しかし惜しいな、あんたなら
いいヒーローになれそうなのに」
「!」
「?どしたよ…」
「…俺の友は友情マンだけ、ガル」
「ありゃりゃ」




警戒して近づかない一匹狼マンに
大ガマは苦笑した…
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