友情vs孤独の巻

努力マンvs天才マンという
大目玉の試合が終わり…
そして大ガマの試合がまわってきた。




『さーっ!第6試合はラッキーマンに
1歩でも近づきたいという
クッキーマン対!!容姿!頭脳!力!運!
全てを取りそろえたヒーロー
ラッキーマン!!』
「あ、貴方と戦えるなんて光栄です!」
「そうかい、だが手加減はしねーぜ」




頬を紅潮させて興奮した様子で
挨拶をする相手ににこやかに
返すと大ガマはすぐに構えた。




「ファイトーー!!!!」
「クッキー缶パーンチ!!」
「…………」




手をクッキー缶に変えてパンチを
かましてきたクッキーマンの
パンチを容易く受け止めると
ぐ、と拳を握り………




「本家本物のラッキーパンチ」




ドゴッ!!!と顔面にパンチを
決めると…クッキーマンは
パンチ一発で泡を吹き気絶した。




「く、クッキーマン戦闘不能!
ラッキーマンの勝ち!」
「もう終わった」



高々と手を挙げられてはいたが
直ぐに終わり大ガマはつまらなさそうに
席へと戻って行った。




「…なんかつまんねーの」
「さすがは師匠!!すぐに
終わってしまうとは!!」





そして試合は続いていく…
第7試合の行方不明マンとかくれんぼマン
は姿が見えず失格となった
あれ?と大ガマは首を傾げた




「…て事は?」
「師匠は2回戦不戦勝ですね」
「戦わずしてベスト16入りとか
マジかよおい…………」



戦わずしてそんなのありかと大ガマは
頭を抱えた…さらにまた第8試合も
相手が現れずベスト8入りをした。
こんなラッキーぶっちゃけ
嬉しくない、と
そして試合は進んで次は
友情マンの試合がやってきた




『さぁ!!続いて第1回戦第9試合目は友情マンの登場です!!』
「次友情マンの出番だな」
「友情兄さん!!頑張ってください!!」



黄色い声や声援の中にこやかフレンドリー
に登場した友情マン
観客と握手をしながらも試合台に
上がった友情マンだが‥対戦相手の
一匹狼マンが現れない。




「あ、あれ?一匹狼マンは?」
『ああ、今度は一匹狼マンが姿を現しません』
「おーいどうした〜?早く出てこーい友達になろーっ!!」
「一匹狼マン後3秒で出てこないと失格だかんね!!いーち!!」





「俺ならここにいるガル‥」

「「!?」」
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