慕う者同士!努力vs天才の巻

努力マンが蹴り上げると、
試合台にヒビが入る‥だが
試合台は上がる気配は無い‥


「くっ‥!」
「‥まだやる気か?」
「‥まだだ!!まだ努力してみせる!!今度は狭い範囲で蹴りあげれば出来るはず!!」


今度は狭い範囲で蹴りあげれば
出来る、と見込んだ努力マンは
狭い範囲で蹴り上げた!!
すると‥




ドドドドド‥!!



ドーーーーーン!!!!



「!!上がりやがった!!!」




今度は勢いよく地面が上がった!!
勢いよく地面が上がったが‥
相変わらず天才マンは冷静に
下を見ていた。
そんな彼の様子など知るよしも無い
努力マンは勢いよく飛び上がる!!




「‥確かに蹴り上げることには
成功したようだがここまでは
見きれなかったようだな」




天才マンがそう言いながら見つめていたのは
2回目の蹴りにより出来たヒビだ
トントン、と天才マンがそのヒビを
軽く蹴るようにして叩くと‥





ドーーーーン!!!!




その時、2回目に蹴った部分が今頃になり
上がったのだ!!
そしてその様子は真下の努力マン達からは
見えない‥
努力マンが1回目に蹴り上げた地面に
追いついたが




「な、なに!?天才マンが
居ない‥‥!!??」




天才マンがいないことに
驚き、辺りを見回した後に
上を向いた努力マンは‥




「計算不足だ努力マン」




バキィッ!!!



「ぐふっ‥!」



天才マンが勢いよく振り下ろした
かかと落としが顔面に命中して
地面へ落下した‥!!
天才マンはすぐに蹴り挙げられた
地面から降りると先に下に
着地し、努力マンを抱きとめた。




「‥はっ‥天才、マン‥?」
「ふっ」




努力マンを下ろすと、天才マンは
なぜああなったのかを説明しだす



「ガンジョーダXは高密度な性質で
エネルギーを蓄積する性質を持っている
つまりさっき上がったのが1回目に
蹴りあがったエネルギーによるもの
そして今2回目に蹴ったものが
蹴りあげられてお前の上へと来た結果となったのだ
‥言っただろう?欠点があると」
「全て計算済みだったと‥」




ふ、と努力マンは力無く笑うと‥





「参りました、私の完敗です」




降参宣言をした‥




『1回戦!超目玉の努力マンvs天才マンの
対戦結果は天才マンの勝ちだ!!』
「いい勝負だったぞ努力マン」
「いえ!!自分がまだ未熟だったと
分かりました!!ありがとうございました!!」



勝ち名乗りをあげてもらった後、
2人は席へ戻ってきた
席へ戻ると目に入ったのは
拍手をしている大ガマの姿




「いい勝負見せてもらったぜ2人とも」
「師匠!」
「まだ修行が足りねぇようだな、
俺様がグランプリ終わったら
修行つけてやるぜ努力」
「!!はい!!」
「んでよ、おめーもオメデトさん
天才マン」
「はい、ありがとうございます」



にっ、と大ガマは笑うと
さらに続けた




「どっちも俺の大事な仲間だからな、
どっち応援するかなんて出来ねーから
どっちも応援してたわ」
「!」
「(‥なんだ、あの発言はそう言うこと‥)」




あの時の大ガマの言葉は
こういうことだったのか、と
努力マンは納得して安心の息をついた。
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