「マジか‥1回戦から天才と努力かよ」




トーナメント表を見た大ガマは
呆然としてモニターに齧り付く。
まさか1回戦から知り合い同士が
争うのか、とモニターから離れる




「‥おいおい‥どっち応援したらいいんだよ」




そしてその頃努力マンはと言えば‥





「しょ‥初っ端から天才マンと‥」




まさか最初から仲間の1人と
戦うことになるとは、と驚いた
反面努力マンはメラメラと燃え上がる。




「(これは‥修行の成果を
師匠に見てもらういいチャンスだ！！
誰が相手であろうと全力でかかる！！)」





そうと決まればじっとしてはいられない、
と努力マンはホテルの部屋を出た。





「(よーし！！外で走り込みでも‥！)」




ホテルの部屋を出て、大ガマの部屋を通り
すがる‥すると中から声が聞こえてきた




「まさか最初から努力兄さんと
天才マンさんがあたるとは
思わなかったでちゅーっ！」
「！師匠とぼっちゃんマンか‥」




まだ2人は一緒にいるのかと思いながら
通りすがろうとしたのだが、中から
聞こえてきた言葉に足を止めることとなる。




「所で先生は努力兄さんと天才マンさん
いちばん応援してるのはどっちでちゅか？」
「え？」
「！！」





聞こえてきた内容‥それは
「自分と天才マン、どちらを応援
しているのか」だった
その言葉に思わず足が止まる





「どちらを‥って、なんでだよ？」
「だって気になったんでちゅ！
努力兄さんと天才マンさんどちらを
応援してるのか！どちらも先生と
仲良いでちゅからー！
ちなみにボクは天才マンさんが
勝つと思いまちゅ」
「‥‥」
「どちらも先生を尊敬してまちゅけど
先生はどちらの方を信頼してて
どっちが勝つと思うのか気になりまちて」

「(‥師匠が信頼しているのはどちらか‥)」




大ガマが信頼しているのはどちらか
そう聞いて、思わず大ガマの返答が
気になり聞き耳を立ててしまう
確かに天才マンも大ガマを尊敬している
‥大ガマが頼りにしていて信頼
しているのはどちらか、と聞き
期待の思いと共に少しの不安が湧いた。