対戦カード決定の巻

天才マンと努力マンは
大ガマがトレーニングをすると
言い出したためお互い、部屋に
戻ることにした…
大ガマの部屋を後にした
天才マンと努力マンだが…
ぽそり、と努力マンが呟いた



「…天才マン……師匠は…」
「ん?」
「………師匠は……前世いた世界に
帰りたいんでしょうか…」



どこか不安げに聞いた努力マンに
天才マンは少し間を置いて…口を開く




「…………恐らくは、そうだろうな
だが…前世いた世界が崩壊して…
その記憶があるまま転生して来たんだ
……長くいた世界だ、その後が
気になって仕方なくなる気持ちも分かる」
「……………」

「……特に彼は軍の総大将として
長く2大勢力のトップとして
多くの妖怪を導いてきた………
……その後、死んだ妖怪達の
行方や…喧嘩別れしたライバル…
未練や後悔が残っているんだろう…」




…………天才マンの返答を聞いた
努力マンは項垂れ、黙り込んだ
どこか明るくて前に立ってきた
自分の師匠

…だが、本当はどこか孤独感と寂しさを
抱えており……深く深く悩んでいたんだ
そんな彼の孤独や悩みを自分がなんとか
することは出来ないのか、と拳を握った。




「………気使わせちまったかな」
「先生?どうしたんでちゅか?」
「…………なんでもねぇ、気にすんな」




どこか力無く微笑んだ大ガマを
ぼっちゃんマンが心配していると…
モニターに会長が写った。




「ヒーロー諸君!!ついに対戦カードが決まった!」
「おお!?決まったか!!」




随分早く決まったな、と思い
モニターの真ん前まで来ると
対戦表が映し出された。
大ガマは自分の名前を探す…




「えーと、俺は?えーと……………
ラッキーマン対…クッキーマンだぁ?
誰だこいつはよ…」




クッキーマンとは誰だ、と
思いながらほかの対戦者をみる…




「んで他の奴らは?努力マン達は…
って、ん!?何っ!?!?」




対戦表をたどっていった大ガマは…
とある試合の相手同士目を見開いた。
大ガマの目の先にあったのは…





天才マン 対 努力マン




であった…
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