対戦カード決定の巻

「あっ、師匠!」
「ラッキーマン、終わったんですね」



ホテルの中に戻ると、大ガマと
ぼっちゃんマンは廊下で
天才マンと努力マンに遭遇した。




「おう、1番で100点さ」
「さすが師匠ーーっ!!」
「100点を取れるものはそういませんよ、
さすがだ…!」
「へっ、そう持ち上げんなって」



ふふ、と笑い照れたような
仕草を見せる大ガマ
努力マンは次にぼっちゃんマンに
目線をやる。




「じゃ、ぼっちゃんマンも…」
「ボクは二番で99点でちた!!」
「きゅ、99点…!」
「私は0.2秒で100点だった…」



ぼっちゃんマンの言葉に
努力マンはショックを受けた。
努力をして98点だったのに…
もっと努力せねば、と
努力マンは燃えた。




「そうだ!おめぇらも俺の部屋来いよ
1杯やろうぜ、どうだ?」
「は、はい!」
「ではお言葉に甘えて…」



…………………………………………………………………………………

大ガマの部屋にきた4人は
それぞれジュースや酒を開けて
呑んでいた…大ガマは日本酒を
1口2口のみ、息を着く。



「師匠ってお酒飲むんですね…」
「え?おう、俺は酒好きだぜ!
前世ではいつも呑んでたしな…
人間体だと呑めないからこの姿で
しか呑めないんだよな」
「確かに、人間体の場合は成人して
ないからですね」
「先生いい呑みっぷり!ささ、
もう一杯!」
「おう、アンガトよ」



トクトク、と猪口に酒をつぐ
ぼっちゃんマンに大ガマは
機嫌よく微笑んだ。




「…こーしてると思い出すなぁ」
「?何を…あ、もしかして…」
「おう、本家軍にいた時
思い出すぜ…軍のヤツらと
呑んだ思い出がな…」




小さな子供の妖怪も大きな大人の
妖怪もみんなご機嫌で、騒ぎながら
飲んで楽しんだ宴の思い出…
日本酒を飲むと、昨日のように蘇る




「大将三本目〜!!おいから傘魔人負けんなよ!」
「へっ!俺はまだ呑めるぜ!!」
「うぷ、もー限界…」
「おいおいここで吐くなよ!?」
「「ははははは…!」」




「…………………」




ちゃぷ、と大ガマの手の中にある
猪口に注がれた日本酒が揺れる
また何処か遠い目で寂しげな
表情を浮かべる大ガマに
気がついて、天才マンが声をかける




「…ラッキーマン」
「!お、わりぃわりぃぼーっとしてた…」
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