H-1グランプリ開催の巻

ショーに観客は盛り上がり
ダンサーたちはそれぞれ
散らばって華麗に踊る…
そしてショーも盛り上がっている
その最中…会長はニヤリと笑うと


ガターーーーーン!!!


「「!!」」



手元のボタンを押す、すると
また床がパッカリと開いて
ヒーローたちは真っ逆さまに落ちた!!



「試合場の床が抜けたーーー!!!」
「これが第2のテストだ!!」



ニヤリと笑って告げた会長
つぎつぎに落とされたヒーロー達が戻って
来るのを、会長はニヤニヤしながら見ていた



「けっ!!会長めこんなとこでも俺たちをテストする気か!?」
「ふっ、この天才は見抜いてたぜ!!」



ヒーロー達は一体なんの意味があるのか?
自分たちは飛べるのに!!と
真っ先に戻っていったが…
大ガマや勝利マン、天才マンが
いないことに気がついた観客が騒ぐ



「試合会場に、どんどんとヒーローがもどってくるぞー!誰が早いのか!!そして、何着までが合格なのかー!?」

「うむ随分戻ってきたようだな、そろそろいいかな…」
「お、おい!まだ勝利マンも天才マンもラッキーマンも戻ってきてないぞ!!」
「何!?」


もしかしてあの有名ヒーロー達が失格!?
と唾を飲み込み会長の言葉を待つ観客
そして会長は…集まったヒーローたちに告げた





「今この場にいるもの全員失格!!」
「「何ーーっ!?!?」」




突然の失格発言にヒーローたちは
愕然とした、がその後すぐに勝利マンの
声が聞こえていた




「会長の言う通りだ!!お前らにヒーローの資格はねぇ!!!」
「「!?」」



バッ、と試合場の外を見ると…
そこには落ちたダンサー達を抱えた
勝利マンが飛んで戻ってきて…
さらに続いて友情マン、天才マン、
努力マン、そしてみっちゃんを抱えた
大ガマを始めとした…ダンサーを
抱えたヒーロー達が戻ってきたのだ!!

それを見た会長は大きく声をはりあげた



「ヒーローと一緒に落ちたダンサー達は、地球から来たと先に説明したはずだ!無論、飛べないのだ!!ヒーローならば、彼女達を助けることを何よりも優先させるべきだ!よって、助けに向かった者だけが合格!助けようともせずに、戻ってきたものは不合格だー!!」



会長の発言に、最もだと…
ヒーローならば飛べない人を
助けるのが当たり前だと
自分の身を恥じたヒーローたちは
その場から立ち去った。
随分絞られ現在のエントリー数は…5964人…



「なかなか面白かったぜ会長さんよ!」
「とことん試して絞ろうって訳な」
「ラッキー様に助けられて見代幸せ…」
「…ひしょ」



大ガマに助けられてうっとりするみっちゃんと…
そんなみっちゃんを見て嫉妬の目を向ける
ひしょ香ちゃんには大ガマは気づかなかった。
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