ひしょひしょ、ひしょ香ちゃんの巻

ひしょ香はまたまた会長に
耳打ちをする


「え?ひとつお願いがあるの?なになにおじさん君のお願いなら何でも聞いちゃう」
「ひしょひしょ…」
「なになに?天才マンのサインが欲しい…
ひしょ香くん!!君は天才マンに
近づくためにわしの秘書になったのかー!?」
「ひしょひしょ〜!!」



お願いとは何かと聞いてみれば
なんと天才マンのサインが欲しいとのこと
会長が天才マン目当てかと怒鳴れば
ひしょ香はひしょひしょと泣き出した




「うんうん、会長が一番好きなけど
妻子ある身だから叶わぬ恋だもの…」
「会長が話したら意味ねぇよな」
「まぁそうですね…」
「…!」




そう話す大ガマと天才マンの
方を見たひしょ香ちゃん
ぽっ、と顔を赤くさせると
またまた会長に耳打ち…




「え?ついでにお願い?
…ラッキーマンのサインも欲しい、
って今度はラッキーマンか君ぃ!?」
「なんで俺??」
「どうやらミーハーの様子で…」

………………………………………………………………………………

そして新たに再建されたヒーロー星を
案内してもらう為に一行は
ひしょ香リクエストのポルシェ型の
車に乗り案内して貰い、
車は中心の大きな塔に差しかかる





「まずあの1番高くて立派なのがワシとひしょ香くんの愛の巣…じゃなかった会長室だ」
「立派すぎないかおい」
「いいじゃん別にー…ん?」



その時だった、遠くからこちらへ向かい
飛んでくるロケットの存在に気がついた
スーパースターマンの歌が流れながら
向かってくるロケット



「スーパースター!スーパースター!ようやく着いたぜヒーロー星〜ってか」
「な、なんだあれは!?」



向かってきたロケットは…
会長室に当たって爆発を起こした。




「ああーーーっ!!わしとひしょ香ちゃんの愛の巣が!!!」



爆発したロケットから落っこちてきたのは…
他でもない、目立一家とスーパースターマンだった
会長が怒り、立ち上がり車から降りた



「あっ!?スーパースターマン!!」
「ん!?あ!!コラオヤジー!!なんで私がトーナメントに出られねぇんだよ!!」
「それはてめぇが弱いからだろ!!そんなことよりわしとひしょ香くんの愛の城をどうしてくれんだよ!!」
「なにを!!!」
「このやろー!!」


いきなり始まったスーパースターマンと
会長の喧嘩に呆れて傍観するヒーロー達。



「おいおい2人ともいい加減にしろー!!」
「あー馬鹿らし……なんか目的
脱線してきてねぇか?なぁ」
「スーパースターマンが絡むと
すぐに脱線しそうになりますね…」




大ガマは隣に座る天才マンに
そう喋りかけると天才マンは
こくりと頷きて賛同した




「…ひしょ」



そんなふたりの様子をひしょ香ちゃんは
じっと頬を染めてみていた
イケメン二人が並んだ様子は
目の保養、と心の中で呟いて…
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