開催H-1グランプリの巻

「…と言うわけですよ
こういうイベントは師匠も
喜びそうだと思ったんですが」
「…悪い、考え事してた…」
「大丈夫ですか、ラッキーマン」
「あ?あー、大丈夫大丈夫!」



にかっ、と笑って手を振り
このとおり元気だと力こぶを
作るようなジェスチャーをして
笑う大ガマだったが…



「…そう、ですか?」
「おう、大丈夫だ」
「(…なんか無理してんなこいつ)」




彼が無理をしている、なんか隠している
ということはスーパースターマン以外の
4人には気づかれていた
いつもとは違って元気なさげに見える
大ガマのその悩みを知っているのは…
今は、天才マンしかいなかった




「ではラッキーマン様
努力マン様
友情マン様
勝利マン様
天才マン様お乗り下さい」
「あいよ!!ほれ、乗るぞ!」
「は、はい!」



最初に呼ばれた大ガマが最初に
要塞に乗ってゆくのをみて
慌てて努力マンはその後を追いかけた
そして5人が乗りスーパースターマンも
さも当然と言ったように乗ろうとしたが
使者がすかさず立ちはだかった





「あなたはお呼びしていません!!」
「なんでじゃコラー!!!」
「あなたの実力は指レンジャー戦で十分に見れた、こんな弱いやつは要らんむしろそれどころかヒーロー協会の秩序を乱すので絶対に来るな、そう仰っていました」
「お、や、じーーーっ!!ってうわ!!」



使者はスーパースターマンを突き落として
階段をしまうと直ぐに出発した



「それでは出発ーーー!!!」
「待てコラー!!!」



スーパースターマンを置いていけぼりにして発射した要塞…
あっという間に地球を出てヒーロー星へ
向かっていく要塞の窓から大ガマは
少し離れて宇宙をぼんやりと眺めていた
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