開催H-1グランプリの巻

「だけとその使者がなんか用か?
また会長の危機かい?」
「いいえ、貴方々指レンジャー
及び世直しマンと戦った勇者5人に
会長から直々に伝えることがありまして」
「5人って、6人いるのに何言ってんだ」
「(自分が数に入ってないのがわからんのか)」



戦ったヒーローの数から
スーパースターマンは綺麗に省かれ、
無視された。




「衛星を使ってヒーロー星と直接繋がっております…」



ボタンを押すと要塞の中からモニターが現れ
モニターには前よりも絢爛豪華になった
会長室とその中心の椅子に座る会長が映し出された
会長はモニターの中でヒラヒラと手を振る



『よっ!諸君久しぶり!今日も快調ー』
「お…オヤジ偉そうに…」
『見ての通りヒーロー星も着々と再建しつつある!しかも前のヒーロー星よりも数段豪華になる!もーっお金がかかって大変よ!!おかげでわしは妻と子を抱えてわしは宇宙一の借金王だ…』



会長が移動し、窓の外のヒーロー星が
映し出されたがヒーロー星は前の
ヒーロー星よりも絢爛豪華となっていた
金はそれはそれはかかっているだろう…




「…再建」



その言葉に、大ガマがぴくりと反応した
…謎の異星人の攻撃により滅びた
妖魔界は…今…




「(どうなってんのかな…)」




どうなっているのだろう…
復興作業が開始されているのだろうか
いや、それよりもまず襲来してきた
異星人は…どうなったのだろうか?
知りたくても知ることは出来ない…
襲来してきていた敵と戦うことも
ままならない…なぜなら自分は
違う世界に転生したから…




「(誰が倒すんだろう…襲来してきた
異星人は…妖魔界は今どうなってんだろ…
ちくしょう…何にもわかんねぇ…!)」



ぐ、と強く拳を握り震わせる
俯いたその表情は悔しげに歪んでいた



「…ょう、ししょ…」
「(妖魔界は…前のように再建
出来んのかな)」

「師匠!!」

「うぉっ!?」




黙々と考え込んでいた大ガマは
先程から呼びかけていた努力マンの
大声に驚いて飛び上がり
彼の方に顔を向けた




「な、なんだよ!!びっくりした!!」
「師匠!!頑張りましょう!!
そして立派なヒーローとして
宇宙を守りましょう!!」
「…ん?何の話だ…?」
「師匠ってば聞いてなかったんですか?
Hー1グランプリの事!」
「Hー1グランプリ…?」




努力が説明するには、コンピューターも
壊されてしまい正式なヒーローが誰か
分からない上に世直しマンにより
多くのヒーローが殺されてしまった
為、新たなヒーローを集めるために
H-1グランプリを開催するとの事だった
そしてついでに順位をつけてしまおうと
言うものらしかった
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