千顔マンの巻

「行ってくるー」


筋トレと朝の支度を済ませた大ガマは
登校するために外へ出た…が、


「…ん?誰だお前」
「おはようございますラッキーマン師匠!!」
「何っ!?なんで俺の事!!」



外へ出ると長髪の何やら暑苦しい
オーラの同じ制服を着た男が仁王立ち
して大ガマの目の前にたっていたのだ



「私です!!貴方に弟子入りした努力マンです!!」
「努力マン?」



努力マン……この姿の時は杉田努力という
名前の同い年で同じクラスの男子生徒らしい
大ガマの人間時の姿を努力してつきとめて
大ガマの普段の努力を研究する事にしたらしい



「へぇ、お前ほんとに俺について行きてぇみたいだな………いいぜ!人間の時も着いてきな!!」
「師匠ありがとう幸せーーー!!!」
「ま、お前今日が初登校なんだろ着いてこいよ」
「はいっ!!」


努力は今日が初登校らしく、大ガマが
先に歩き学校へ案内してやった
そして学校が目の前に見えたその時だった



「あっ!!UFOだ!!」
「朝っぱらかよ」


UFOがどこからともなく現れて
校庭に着陸するとUFOはリングに変わり
その中から宇宙人がでてきた…


「俺は覆面レスラー星から来た宇宙一強い男!!千顔マンだ!!俺は星から星へ旅してその星のいちばん強いヤツと戦っている!!出てこい地球でいちばん強い男!!勝てば地球は貰う!!」
「めんどくせーのが来たな…」



いちばん強い男を出せと怒鳴る
千顔マンに面倒くさそうに顔をしかめる
大ガマ……このパターンだと自分が
出なければいけないのかと思ったのだが


「何が宇宙一強い男だふざけるなー!!」
「なにー!?」
「(お、努力がやんのか?)」


少しだけ期待をしたが…



「宇宙一強いのは我が師匠ラッキーマンさまだ!!ね!!」
「え?」
「面白いそのラッキーマンってのを連れて来やがれ!」
「待ってろカスが!!さー師匠人のいない所へいって変身しましょー!!」
「仕切りたがるなお前」


なんで自分に降るのだ、と疑問を抱き
仕切りたがる努力にため息をついたが
仕方ない、と人のいない所へ行くと変身した


「ラッキーマン参上!!」
「努力マン参上!!千顔マン!!このお方が正真正銘宇宙一強い男ラッキーマンさまだ!!」
「ども」
「なんだよ強そうには見えねぇぞ!!」


その言葉にむっとした大ガマは
リングの上に足を踏み入れると
首を鳴らして睨みつける



「言ってくれるねぇ…そんじゃあ見せてやるぜ俺の必殺技!!!」
「(何!!師匠の必殺技!!)」



大ガマは力をチャージし…ダン!!と
勢いよく足を踏み鳴らすと高く飛び上がり…




「秘技!!”大ガマ変化の術”!!」



髪舌を振り回し千顔マンの体や顔に
何度も重い一撃を食らわせ、食らった
千顔マンはその攻撃の威力に飛ばされ
空中で大爆発を起こし…大ガマが勝利を制した


「んだよ弱いじゃねぇか」
「し………師匠ー!!!お見逸れしました!!そこまで強いか痺れるぜ!!
今の必殺技は習得するのにどれだけ努力をなされたのですか!!」
「え?えー……昔だったから忘れた」
「さすがは師匠!!一生ついて行きます」
「おうついてきな!!」


こうしてなんの苦労もせずにまたまた
あっさりと宇宙人を倒した大ガマ
努力マンは「自分も努力すれば
あんなふうな技を身につけれるだろうか」
と考えていた…
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