さらば世直しマンの巻

世直しマンは自分の真ん前にいた
大ガマを思い切り殴り飛ばし、
頬に拳が入った大ガマはその勢いで
ロケットの壁を壊してつきぬけ、
宇宙へ放り出された…
そして、一人ロケット内部に
残された世直しマンを見て
目を見開く



「さらばだラッキーマン!!」
「よ、世直しマン!!なんでだ!!
なんでお前が俺を助ける!!」
「ラッキーマン、この勝負…
私の負けだ」
「え、?」

「私は今まで……自分が宇宙最強だと信じていた」



だがそれは違った
大ガマは…自分に何度も攻撃を入れ
パンチは避けられ槍で突き刺され
腕を切り落とされ…必殺技を受け…
しかし彼は傷をおわなかった
それは彼が強いから

世直しマンは、大ガマに向けて声をはりあげた




「宇宙を統一する者は宇宙一強い者でなくてはならない…つまり、私にはその資格はないってことだ。その資格があるのはラッキーマン…お前だけだ!!!お前こそ宇宙一だ!!お前は生きろ!!!」
「そんな馬鹿な…自分は死んでお前は
俺に全てを託して死ぬってのか!!!」
「それが私に出来る贖罪、そして
私の受ける罰…お前とあの娘への
償いだ!!!」

「よ……世直しマーーーーーン!!!」




そう世直しマンが叫ぶと、みるみるうちに
世直しマンの傷は消えていき…
傷も泣かなくなり綺麗さっぱりと
長年の傷は消え去った
大ガマが世直しマンに腕を伸ばす
だがその手は届かない




「ああ…!!」



燃えてゆく
燃え尽きてゆく…


世直しマンも、ロケットも!!



「ラッキーマン……宇宙の平和は頼んだぞ…」




大ガマに全てを託して
彼が宇宙全てを救ってくれると
信じて…世直しマンは久しぶりに
心の底から「にっこり」と笑い…
太陽の中へ突っ込んで、燃え尽きた…






「よっちゃーーーーーーーん!!!」




燃え尽きる世直しマンとロケットを
目の辺りにして…大ガマの目から
また涙が溢れ、意識が遠のく
感覚に襲われた




「あ…ありがとう…よっちゃん…」




かくり、と大ガマは意識を失い
意識を失うと共に超激呪ラッキーマン
状態から元に戻って
大ガマは地球へ落ちていった…
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