努力マンの巻

大ガマはテレビ局へと着くと
ビルの上で声高らかに叫んだ



「努力マン!!その勝負この俺様が受けてやるぜ!!」
「あっ!ラッキーマンです!ラッキーマンが現れました!!」
「んなとこでカッコつけてんじゃねーや!!!」
「へーへー」


ビルから降りて地面へ降りると
お互いに構えて、努力マンが叫ぶ



「最初はパンチで勝負だ!!言っておくが、私は毎日クレーン車で吊るした鉄球を5000回パンチで受け止め鍛えてきたのだ!!そのパンチに勝てるかな!!」
「へぇー面白ぇ!!やってやるぜ!」



そしてお互いのパンチがぶつかる!!だが…
努力マンの拳は毎日5000回の鉄球たたきで
ヒビだらけになっていた!あと1回何かを
殴れば骨がばらばらになるとのこと…
なので…


バキっ!!


「いってーー!なんて強烈なパンチなんだ!!私の拳を砕くとは!!」
「あ?あ、あぁ」


ただのパンチなのに…と思いながらも
大ガマは頷き…勝負は続く
今度はキックで勝負をすることに
なったが努力の内容は秘密らしい…



「行くぞーーーっ!!」
「っと!!」



咄嗟に大ガマはしゃがみこみ軸足を
ローキックの要領で蹴ると努力マンは
尻もちをついて倒れた。


「そ、そんな馬鹿な…」



ならば今度は必殺技、と努力マンは
必殺技を出す宣言を出した。
その名は地獄くぐるま…
この地獄車とは、努力マンが80年かけて作り出した技で、布団を抱えて石段から落ちること20年、洗濯機の中で回されること20年、車のタイヤに引っ付くこと20年、柔道2直線を読むこと20年…

この技を受けた者は、脳天を何10回、何100回と打ち付けるので生きてはいないだろうとのこと。



「行くぞ地獄ぐるま!!」
「ゲコ!!」


捕まり咄嗟に大ガマは髪で頭をガード
したのだがこれでは時間の問題、と
腕を振りほどいて逃げ出し…努力マンは
壁にぶつかった



「大丈夫かよ?いい戦いだったぜ…あんたの努力はすげぇよ」
「ラッキーマン………い、いいえラッキーマン様!!」
「は、様!?」


突然様付けされて驚く大ガマだが
努力マンは続ける


「あなたはラッキーだけに頼らず努力してその実力をつけたに違いない!」
「俺はまぁ努力して技をつけたけどな」
「それに比べて私は自分の努力を売り物にしていた!あなたに勝てるわけが無い!!

ラッキーマン師匠!!私を弟子にしてください!!!一生着いて行きます!」
「ゲコォ!?あんた何言ってんだ!?」


何かと思えば弟子にして欲しいと来た
前世では部下は沢山いたが弟子はなかった
大ガマは驚くが…彼は真剣だとわかると
頷いた



「………わかった、その代わり厳しく行くけどいいな?」
「もちろんです!!どんとこいです!」
「その意気だ、じゃあ俺について行きな!!!」
「はい師匠!!」


この日、大ガマに初の弟子ができた
2/2ページ
スキ