花の命は短くて…の巻

天才マンにそう聞きながらも
大ガマは上の戦いに集中する…
中、ふと思い出した



「!!そうだ、この隙にみっちゃんの
事を助け出そう!!今ならば助ける
事ができるじゃねぇか!!」



そう、世直しマンの嫁にされそうに
なっていたみっちゃんの存在である
この隙に彼女のことを助け出そうと
考案した大ガマに天才マンも賛成した



「確かに危険ですね、ラッキーマン
みっちゃんをお願いします」
「任しとけ!!」



天才マンの言葉にグッドサインで返して
大ガマは椅子に座ったままで暇そうに
しているみっちゃんの元へと駆け寄る




「みっちゃん!!」
「!ラッキー様助けに来てくれたのね!!」
「あぁ、今が助けるチャンスだと思ってな!」




自分を助けに来てくれた大ガマに
みっちゃんは頬を染めて手を組んで
大ガマを見上げた



「良かった、世直しマンなんかの
お嫁さんになる前に助けてもらえて…
だって見代はラッキーマンのお嫁さんに
なりたいんだもん」
「え、俺の?だがなぁ」



だけど今みっちゃんは中学生だろう、と
返答する前にみっちゃんは大ガマに
詰め寄って懇願した




「ラッキー様!!見代、このまま
ラッキー様と結婚したいの!!」
「ゲコォ!?今ぁ!?」



なんで今!!と大ガマは
驚いて目を見開かせたが直ぐに
冷静に戻りみっちゃんを説得しようと試みた




「だ、だがよぉみっちゃん?みっちゃんは
まだ中学生で結婚はできねぇだろ…
(あと俺もまだ中学生だし)」
「でも、見代ラッキー様と結婚式したいの!」
「それに今それどころじゃ
「し た い の!!!ラッキー様!!」
…ゲコ…」



そんな説得の言葉も遮られて
それはもう強く詰め寄られた大ガマは
たじろぎ……どうするかと考える




「(どーすっかな、参ったな……
結婚は無理でも結婚式の真似事
したら納得してくれっかな…)」




ふぅ、と1つ息を吐いて
大ガマはみっちゃんの方をむく




「…結婚式の真似だけな」
「!!ラッキー様、見代嬉しー!」




大ガマがとうとう折れ…OKの言葉を出した
事でみっちゃんは花が咲くような笑顔を
浮かべて嬉しそうに飛び跳ねた
そしてそのまま大ガマの腕に自身の腕を
絡めて牧師の元へと歩いていく…

…そんな様子を見ていた天才マンと
大ガマは目があい、アイコンタクトで会話する




「(何をしているんですラッキーマン…)」
「(どうしてもって言って聞かねぇんだもん…)」
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