努力マンの巻

「臨時ニュースを申し上げます!!地球には運と実力と容姿を兼ね揃えたヒーローであるラッキーマンがいます!ですが今ここに我こそはと新たなるヒーローが出現しました!!」
「んあ?」


何事だとコーヒーを飲みつつテレビに
目を向ける大ガマ。
新たなヒーローとなれば気になるのは
仕方あるまい



「この方です!!」

「ふんがぁぁぁーーーーっ!!」



テレビにはあぐらを描いていたヒーローが
いたが勢いよく立ったかと思えば
また座り込んでしまう



「あ、あのぉ…」
「努力と根性でヒーロー星より走ってきたんで立ちくらみを起こして座ってしまった申し訳ない」

「なんじゃそりゃあ」



そのヒーローは再び立ち上がり、
レポーターがマイクを向ける



「で、名前は?」

「私こそ遥々ヒーロー星からやってきた!1に努力2に努力34がなくて5に努力の努力マンだぁーーーーー!!!」
「努力マン、へえ」



そして努力マンは語り出す…
地球から離れること100万光年
大空に燦然と輝く星一つそれがヒーロー星
そこにそびえ立つヒーロー協会ビル…
そしてそこで発行ヒーロー認定証無くして
ヒーローの仕事はできぬ…

しかしそれを労せず手にした者がいた、
それがラッキーマン



「かーっ…相変わらずラッキーな奴…」
「だから私はラッキーマンが嫌いなんじゃぁぁぁ〜!!!」
「俺じゃねーもん認定証手に入れたの」



目線を外してコーヒーを飲む大ガマ
そして努力マンは200年努力して
ヒーローになり…努力は報われたのだ
そして地球でヒーロー活動をと
考えていたが既にラッキーマンがいると聞き
会長が

「ラッキーマンに勝てばラッキーマンは他の星へ」

との条件を出したためやってきたということだ



「おいおいんな事勝手に」
「ちょ、マイク!!出てこいラッキーマン!!地球のヒーローの場をかけて正々堂々勝負するんだ!!」
「さぁどうするラッキーマン!!これはテレビ電波を使った挑戦状だ!!」


他人事とは思っていたが…
そのような事を言われては黙ってはいられない



「久々にいいバトルができそうだぜ!!
テンションが上がる!!」



久々にいい戦いができるかな、と
大ガマはワクワクしながら外に出ると
変身して向かっていった。
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