「ふ、ふふ…長かった…実に長かった！！
けど、ついに…ついに僕は！！


理央奈ちゃんとデートの
誘いを取りつけることに成功した！！

あーはっはっは！！」



1人自分の部屋で勝ちを確定した様に
高笑いを上げる翔の手元にはLINE画面…




〘次の水曜日さ、俺と一応水族館行かない？
2人分チケットがあるんだ〙

〘他の方と行っては？〙

〘駄目？〙

〘………一応水族館には行きたいと
思っていたのでチケットがあると
言うなら仕方なく行ってあげましょう〙



とのLINE画面が映っていた
いつもは断られて来たが、幸運な事に
理央奈が行きたい場所の候補に
水族館があった事がラッキーであった




「長かった…いつもお断りばっか
だったもんなぁ……
理由はともかく、2人きりでの
デートだ……このデートで確実に
彼女のハートを掴んで帰ってきてみせる！！」



背後に炎を宿しながら拳を握り、
この恋を成就させると翔は
やる気を引き出させていた…
一方その頃LINEを返信した理央奈
はと言えば




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「チケット代が浮くと考えればいいでしょ」



ふぅ、とため息ひとつはいて
ベッドにスマホを放り投げて
ベッドに寝転がった



「いつまでもデートデート
うるさくてたまらないわ
1度でも遊びに付き合えば
大人しくなるでしょ」



所がそうもいかない事を理央奈は
全く知らなかった
なぜならこれは本気の恋だからである


…そして日にちはたって、約束の日…