愛花が塊とデートしている間、
ほかの3人の妹たちはと言えば…
零から自宅で花火をやるので来ないかと言う
誘いが来ていたためそちらの方へ行っていた。



「薫ー！理央奈ー！
琉絵ー！」
「！むぃ、千絵に唯も一平くーん」
「やっほー！…あら？愛花は
どうしたの？」



浴衣姿で駆け寄ってきた唯と千絵と一平に
3人は手を振ると6人で一堂家へ向かう
しかし、1人いないことに気がついた
唯が首を傾げる。




「あー、愛花は…色気のある
夏を満喫するんですって今日は」
「色気のある夏？うーん…それって何？」
「うーん、お姉ちゃんもわかんない」

「あ、分かった！！デートね！？」
「「ピンポーン！」」




唯と一平は首を傾げるが千絵はすぐに
どういう意味かがわかったようで
ワクワクしたような顔で詰め寄った




「えー！えー！夏のデートって訳ね！
んで相手！相手は！？」
「そんなの言わなくても1人しか居ないでしょ」
「んー…………あ！分かった！」
「彼しかいないわよ！せーの、」

「「雲童さん！」」



唯と千絵の返答に3人はうんうんと
頷くとキャーキャーと騒ぎながら
あっという間に話は恋バナになる




「えー、やだぁ！2人っきりでデート
なんてやるじゃなーい！！」
「なんか愛花、弁当
作って行ったから帰り遅くなるんじゃ
ないんでしょうかね」
「へぇー…んふふ、帰ってきた時が楽しみねー」

「姉ちゃん達の話についていけん」



女子の恋バナについていけない一平は
首を傾げながらも一堂家へ向かっていた…
塊と愛花が帰ってきたら
どうだったかしっかり聞いてやろうと
思った5人だった。



さてそんなこんなと話しているうちに
ほかの奇面組メンバーとも合流する事が
でき、みんなで一堂家へ到着すると
零と琢石と霧が待っていた。


「では早速始球式と行こう！これは
自家製の打ち上げ花火なのだ」
「わぁ本格的！」
「しかしいいのかな勝手にこんな…」



もちろん行けません、これは原作が
ギャグ漫画だからこそなので決して
この小説を見ている読者様は
真似をしては行けませんよ 管理人より



「いいか行くぞ！そらっ、点火！ふせろ！」
「わーー！！！」



琢石がマッチの日を花火の発射台へ
入れて全員離れて伏せる…が
花火が打ち上がる気配は無い
琢石は恐る恐る立ち上がる。



「…不発か」
「父ちゃん確かめてこいよ」
「わしは火をつけたんだお前がいけ！」
「つけた本人が見るのが当然、ってわぁ！？」




琢石と零は互いに見てこい見てこいと
面倒を押し付け合うが争っているうちに
2人は発射台の中へ入ってしまい…



「と、父ちゃんここはどこだ！？」
「なんも見えん！明かりをつけよう！」



と、ライターで火をつけたその時…




ドォォォン！！！！




と、花火が勢いよく発射されて
2人は共に打ち上がった。





「たまや〜！！」
「アホー！！！」
「キレイ！！」
「救いようのない親子だわ…」
「やっぱ零くんのお父さん、ね」
「はい、よく似てますねアホさ加減」
「むぃ」



打ち上がった2人はと言えばどうやら
花火は落下傘花火になっていたようで
落下傘に捕まって降りてきた
よく無事だったものだ、何度も言いますが
この小説の内容は真似をしないように