「「…………」」



唯や四つ子はぼー…っとした
様子で窓から景色を見たり
席に座り頬杖を着いたりしていた
何故ならば…



「なあにあんた達その顔は？なんか
零さん達が卒業するのが不服みたいね」



そう、零達3年生は受験があるのだ
彼女らには零達が卒業するという寂しさがあった



「奇面組がいなくなっちゃうとさ、寂しいよね」
「他の名物集団ともお別れね」
「つまんなくなりそうですね」
「ねー…」




愛花はふと塊のことを思い出し
薫は零の事を思い出し
理央奈は…奇面組の事を思い出し
琉絵は妖のことを思い出し

それぞれため息をひとつ着いた



「でもさ、やっぱ合格したら
喜ぶべきじゃない？ね？」
「うん…そうね」



所が彼女らは知る由もなかった
彼らが落ちてしまうことだなんて…


………………………………………………………………………………

そして月曜日…千絵がドタバタと
忙しない様子で教室へ入ってきた



「ねぇねぇ！聞いて聞いて！奇面組
全員受かったって！」
「あ、あはは…」
「よかった…ねぇ」
「もっと素直に喜べんのかあんたらは！」
「でも奇面組卒業したら小説の連載が…」
「知らん知らん！泣くなっつーの！
それからね、ほかの組だけど…ほらいたいた！」



6人が3年の教室へ足を運んで
窓から教室の中を確認する
骨組は全員合格したようだが他は…

3組は…



「あの方法なら絶対バレない
って言ったの誰だよコラ」
「余計な色気出して見つかったのは
こいつらだぜ！？」



色男組 全員不合格



「クソー！！あの試験官！股関節
外したら落としやがった！」
「ま、来年があるさ
「去年も聞いたぞそのセリフ」



番組 全員不合格



「周りが行くならあたしは戻る
これがあたしのモットーさ」
「流儀もこういうと様になるね」



御女組 全員不合格



「こっ、高校なんて大っきらいだーーー！！！」
「俺の青春をかえしてくれーー！！！」



腕組 全員不合格
骨組を除き全員落ちたらしい



「色男組は不正行為に腕組は大遅刻
番組、御女組は暴力沙汰でペケ！
皆半自主的に留年を希望したそうよ」
「へぇーーー…」
「しかし中学留年なんてありえないわよ」



これは漫画だ仕方ないだろう
そんな唯と四つ子の気分も収まる頃
とうとう卒業式…だったが
卒業式の最中、奇面組の合格は
手違いだったことが発覚し
奇面組も留年…
彼らはまたまた3年生に逆戻りだった