愛花達の祖父祖母に
遊んできたらどうだと提案された
8人は、田んぼ沿いのあぜ道を
歩いていた。



「田舎ってさー、もちろん茶屋とかも
ないよね？何すんの」
「今日は暑いから川で遊ぼうじゃあないか！
魚取りや笹舟！他にもいっぱいあるぞ！」
「遊ぶことになるとイキイキすんなお前」
「零くんは遊ぶこと好きだもんね」




今日は暑いので、と近くの川で
川遊びをしようと提案した零に
全員賛成して川へと移動することとなった
その途中で商店を見つけて理央奈が
指さした




「アイスでも買っていきましょ」
「賛成ー！」
「あ、俺払うよ理央奈ちゃん」
「いいえ大丈夫です、おばちゃんこの
5円のアイスキャンデー8本くださいな」
「「ぶっ！？」」




理央奈の発言に思わず
妖、塊、翔はずっこけた
まさかこんなもんがまだ売ってるのかと
耳と目を疑ったが確かに商店の
おばちゃんは会計をしており‥
理央奈はアイスキャンデーをもって
戻ってきた




「お待たせしました」
「あ、ありがとう」
「ここはなんでも安いから助かるー！アハ」
「確かにこの安さはありがたい」
「1本でこれならアイス食い放題」
「塊、お腹壊すよ！」



ケラケラと笑いアイスを舐めながら
川を目指す、あたりは静かで
車の音も聞こえず聞こえるのは草木が
揺れる音や水の音だけ
そんな音を聞きながら進んでいくと
小さな川に着いた。
川は住んでおり流れも緩やかだ



「おー、綺麗‥！」
「都会には無い光景だな」



田舎になれていない妖と翔はその光景に
ほう、と息を吐いて見とれ





「久しぶりに来たなーここ！！
ねね、零くんもここで遊んでたの？」
「あぁ、去年ね！」




前にも来ていた零と薫は
キャッキャ、と会話しており




「‥こういう所に来ると思い出すね
蛍見に行った時のこと」
「へへ、そうだな」



塊と愛花はくすくすと笑って
デートの事を思い出していた