「じゃああなた達は普通に会話
してて頂戴、適当に普段通り！」
「普段通りねぇ…なんか話題あったかしら」



うーむ、と悩んだ愛花だったが
ふと話題が見つかったのか姉妹らに向かう




「ねー、そういやあたしそろそろ
髪とか切ってみようと思うんだけど」
「え？あー、長い間その髪型だったもんねー」
「でも変に髪型変えたら髪型ダブって
見分けがつかなくなりますよ」
「むぅ、その通り」
「じゃあパーマでもかけようかしら」
「「えーなんか微妙」」
「なによそれ！？」




ごく普通に会話を交わす愛花らに
邪子はパチパチ、と拍手を送る




「上手い上手い！それでいいのよ！」
「あは、どーも」

「愛花はどんな髪型でも
似合うと思うぜ俺は！でもいつもの
髪型のが好き」
「ワハハ、それは私も同感」
「えーそれなら俺も！でも三つ編み
解いた理央奈ちゃんも好き」
「まぁいつも通りのがいいな」




ワイワイと彼女の髪型に話す
彼氏たちを見て、少し羨ましげな
目線を送った後に真紀達に向かう。




「はい、次！やってみて」
「よー出須子…」
「ちょっと！早速ダメ！！」



何とか愛花らの真似をしようと
するがどうしてもスケバン特有の
言葉使いやらが出てしまい
邪子はため息をつくと語った。




「あのね、いつまでもそんな様じゃ
ダメ！だから普通の女子高生
にならなきゃダメなのよ！さ、もう一度！」
「………ヤダっ！！」
「真紀！？」




そんな邪子に…とうとう真紀は
限界が来て立ち上がる。




「どうせあたしらは不良さ！！
なんだいいきなり不良ぶっちゃって！
どうせいきなりいい子ぶり始めたのは
西園寺の兄貴が影響なんだろ！？
くっだらねぇ！！」
「そ、それは」
「邪子のバカァ！！」
「真紀！！」





真紀はそのまま西園寺家を出ていって
しまい他のメンバーも真紀を追いかけて
行った…そして彼女らとすれ違うようにして




「ただいまー、なんか今御女組の
子達が出てったけど挨拶し損ねた」
「「兄貴！！/琥珀！！」」




何も事情を知らない、大学から
帰った琥珀が帰ってきた。