そして案内された場所は‥




「海だーーー！！！」




海だった
それも、前に琉絵と行った海だ





「ほれ、ここなら叫んでもいいだろ」
「そーそー、叫んでスッキリしなって」
「う、うん‥‥‥‥‥‥‥」




さぁここなら叫んでも良い、と
妖にそう進められ息を吸う‥が
いざとなればなんか照れくさくて‥




「ん、ん〜〜‥ん”ーーー」
「「‥‥‥‥」」




もじもじ、くねくねと身をよじらせて
くねらせて照れてなかなか叫ぼうと
しない零に3人はイライラと
貧乏ゆすりをして見守っていたが
やがて妖に限界が来て





「だーーーー！！！くねくねすんな！！
照れるな！！気持ちわりぃな！！」
「いでっ！！！」





妖が零を蹴り飛ばした
そしてその蹴りで踏ん切りが着いたのか
零はたちあがり息を吸うと叫んだ





「言いたいことがあるーーーーーー！！！」
「お、ようやくその気に」




その気になったか、と塊がそう呟いたが






「塊くんはーーー！！！愛花ちゃんが
好きでーーー！！！妖くんはーーー！！
琉絵ちゃんが好きでーーー！！
翔くんはーーー！！！理央奈ちゃんが好きだーーー！！」
「「（だぁっ！？！？）」」




まさかの自分らに対する発言に
ずっこけて翔が零の肩を掴んだ





「お、おい！自分のこと叫べって」

「でもーーーーーー！！！
私はその何倍も何十倍も！！！
薫ちゃんが好きだーーーー！！！！！」





声高々と、赤い頬で薫に対する
想いを叫んだ零にそれで良い、と
3人は顔を合わせあい笑った






「それでいいんだよそれで！
でも俺はその何百倍も愛花が
好きだけどな」
「それを言うなら俺だって理央奈ちゃんが大好きだから」
「へっ、俺だって」




そしてその後、零は元に戻ったとか