恋人が欲しい
それは乙女がみんな思うこと
ましてやそれが片思いしている
相手なら尚更であろう
そして春はラブモードの季節
そして常にラブモードなカップルもいる
それは…



「げ、ゴーヤ発見……塊あげる」
「まさかゴーヤ苦手なのか？」
「そのまさか〜…ダメ？」
「しゃーねーなぁ」


「妖ー、それでねぇ」
「の前に口拭け、ほら」


「あ、その卵焼き美味そう！」
「…一口いります？」
「いる！ね、食べさして？」
「しょうがないですね…」



自分の姉と妹2名
最近、三女である理央奈が
翔と付き合いだして…姉妹の中では
フリーなのは…




「（あたしだけなんだよなぁ…）」




目の前で堂々と昼食を取りながら
イチャつく塊と愛花
翔と理央奈、妖と琉絵の
三組のカップル…
その様子を眺めながら羨ましげに
モヤモヤと考える次女の薫。




「（あたしも…あたしも！！





零くんとカップルになりたぁぁい！！）」




メラメラと対抗心と羨望の思いを
燃やしながら心の中で叫んだ。





「（あたしも零くんといちゃいちゃ
しながらお昼ご飯食べたい羨ましい…っ）」




周りの姉妹が彼氏持ちでどれだけ
羨ましいか…だがいつまで経っても
零と付き合えるような予感は感じられない




「（…皆彼らから告白されたのよね）」




それぞれの彼氏から告白された姉妹たち
それが羨ましくって零に告白
される日を夢見ていたが…
薫は薄々気が付き始めていた




「（あたしの方から告白しないと…



零くん、気がついてくれないんじゃ…）」




待つよりも攻めた方が、
恋が叶う確率は高くなるのでは無いかと
そして薫は悩み出した




「（…零くんに、






告白…しようかな）」




零に告白するか否か…




「「…」」




薫のその様子に気がついたのは
愛花達姉妹だった
薫はどう告白するのか…