今日は早いもので一応高校の
卒業式…
つまり先輩達との別れの日である



「塊、命先輩先に卒業しちゃって
寂しいんじゃない？」
「え？んな事ねーよ、だって
家じゃ嫌ってほど顔合わせるし
それよか俺は高校卒業出来んのかね」
「できるように勉強教えてあげるからさ」



愛花達は2年生…
在校生として今日の卒業式に
出席していた
塊と廊下でそう駄弁っていた愛花
は、ふとゾロゾロと歩く
理央奈達に気がついた



「！あんたらどこ行くの？」
「卒業式が始まるまで時間があるので
10組に遊びに」
「あ、いくいくー」



始まるまで時間があるという
事で愛花達姉妹と
塊、妖、翔は10組へ向かうことにした
10組に入ると奇面組と顔を合わせた



「あ！愛花に皆、やっほー」
「よー、全く卒業式ってのは
ろくなもんじゃねーな」
「ほんとほんと、俺暇潰すために
ラジオ持ってきた」
「僕せんべい」
「俺カイロ」
「僕編みかけのせーたー」
「私はこれだけ持ってきた！！」



零が取りだしたのは…まぁどこから
出したと思うほどの大量のおもちゃ！



「「（どどっ！）」」
「そんだけ持ってきてどーすんだ！！」
「暇つぶし所じゃないです」



そう話していると…10組の教室のドアが
開いて数々の先輩たちが顔を出した。



「ようお前ら！」
「お？おー！あなたがたは…誰でしたっけ？」
「「（ズルっ！！）」」
「そりゃねぇだろ奇面組！お前らが
入部体験した時！世話になったろ！」
「お？おー！！すみませんすみません
この小説ではカットされてたもんで」



現れたのは…奇面組達が入部体験
した際に世話になった野球部や
サッカー部といった数々の
部活のキャプテンや部員といった
先輩たちであった。




「何か用？」
「粗方卒業前の挨拶じゃないの？」
「だろうな」
「お、おー番組と色男組と腕組の
リーダーもいたか！四つ子も皆」
「こりゃ丁度いい」
「「何が？」」
「「！いやいや！」」



何やら態度がおかしい先輩たちに
一同は首を傾げる。