「あ、そうだナースコール」



自分が意識を取り戻したことを
看護師に伝えねばと翔が
ナースコールに手を伸ばしたその時





ガラガラ‥





「翔くん、目を覚ましてるといいんだ‥が、ありゃ？」

「あ」




お見舞いに来た奇面組と千絵と唯
色男組メンバーに愛花達姉妹
塊と妖が現れる扉を開けた
そして一番最初に先に扉を開けた
零と、起きたばかりの翔の目線が
バッチリあい‥




「あーーーーっ！！翔くんが起きてる！！」

「「何っ！？/えっ！？」」
「声が大きい‥」




零は思わずデカい声で叫び、零の
その声に気づいた他のメンバーも駆けつけた
その背後では看護師さんの
「病院で騒がない！」という声が聞こえた。




‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
翔が起きて医者と看護師が駆けつけ、
翔の家族も駆けつけ‥
翔はMRI検査等に回され
そして意識や記憶に問題がないか
検査を終えた。




「病状もなし、MRIも問題無し‥
3日間一応様子を見て病状がなければ
退院しても大丈夫でしょう」
「本当ですか！？良かった‥！」
「安心したよ、翔！」
「まだ退院できないのか‥」



問題ないと聞き全員が喜ぶ中
早く退院したいんだけどな、と
ぶーたれる翔に理央奈が返す




「退院して学校に復帰したら
遅れた分取り返しましょうね」
「げ‥‥‥‥」
「それは大丈夫よ、あたしのノート
見したげるから」
「私も」
「おぉそれは助かる！！」



さっきまで4日間寝てたのなんて
嘘なんじゃないかと疑う程に
まぁ元気な翔に理央奈も
駆けつけたメンバーも家族もほっとした‥




「翔さん、退院して学校に来るの
皆さん待ってますからね」
「すぐ行くからさ、3日間待っててよ」
「「もちろん！」」




すっかり元の調子の翔に
理央奈はほっ‥と胸を
撫で下ろすと同時に‥
3日後彼が学校に復帰すると聞き、決めた





「（‥‥‥もう、伝えればよかった
なんて後悔するのは嫌






伝えよう、彼の事が好きだと）」





翔が学校に復帰したら好きだと伝えよう‥と
一方翔の方は‥





「（寝てた時の夢の中‥
理央奈ちゃんの声のおかげで
起きれたようなもんだよな）」




何を言われてもいいから、と彼も決めた。





「（君のお陰で目を覚ました、
好きだってもう一度伝えよう）」




2人の恋の行方が‥見え始めていた