体育の授業‥今日は体育館での
跳び箱の授業であった
理央奈の周りを警戒する
色男組‥




「(誰だ‥誰が嫌がらせを)」




翔が辺りを見回し警戒している‥と、
ふと理央奈のすぐ近くに
固まって居る女子数人を見かけた




「‥ん？」




なにか怪しい、と感じて自然に
理央奈の近くによる‥
すると近くにいた女子達は




「っこの！！」



ドン！！




「っあ！？」
「！！危ない！！」




女子のひとりが強く理央奈を
押し、理央奈が押されて
顔から転けそうになり
翔はすぐに駆け出し、理央奈の
事を抱きとめた。




「理央奈ちゃん、大丈夫？」
「ありがとうございます、翔さん‥」
「西園寺さん大丈夫ー？ごめんねー」
「‥‥」



ごめんね、と謝るが女子たちの目は
明らかに笑っておらず‥
理央奈に対して嫉妬の念を
浮かべていたのが翔にも分かった。


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
そしてその後‥女子数人は
理央奈の元へと歩み寄る



「ちょっといい？大事な話があるの」
「‥‥‥‥はぁ」
「‥‥‥！」




睨みつけながら来い、と指で
さされる理央奈は
黙って彼女らについて行く
その様子を見た翔は
理央奈達を尾行していった。
そして理央奈が連れていかれたのは
校舎裏‥




「‥なんでしょうかご用とは」
「なんでしょうかじゃないわよ、
あんま調子に乗らないでくれる？」
「はぁ‥？なんの事ですかね」
「とぼけないで！！色男組に
色目使ってチヤホヤされちゃってさ！
あんたみたいな地味子が色男組に
愛されていい訳ないのよ！」




リーダー格の女子がそう叫ぶと
後ろにいる他のファンの女子たちが
続いて理央奈に罵声を浴びせる
ブスの癖に、だの生意気だ、だの‥
人気しり理央奈を罵倒すると
リーダー格の女はふん、と鼻を鳴らして
勝ったかのような笑みで理央奈を見下す




「わかったぁ？あんたなんかが
色男組に近寄っていいわけないのよ
痛い目会いたくなきゃもう色男組に‥」
「馬鹿らしい」
「なっ！？」



しかし理央奈はものともせず‥
怖がりもせずにただ、呆れて
ため息をついた。