そして翔の頭脳プレイで
海の迷惑者を退治したあと…
シャワーを浴び着替えた
理央奈達は奇面組と
遭遇した。



「あれ？零さんたち昼間どこで遊んでたのー？」
「いやーちょっと砂遊びをね！」
「そうなんですよ、色男組と…ん？」



そう言いかけた理央奈はふと
砂に埋まった翔の存在を思い出し
零に聞いてみた。



「零さん、ところで翔さんは？」
「え？」
「え？じゃなくて翔さんですよ
砂に埋めて遊んでたでしょ
ちゃんと出してあげたんですか？」



海の厄介者を退治したことは
それとなく隠して零に聞くと…
零はぽん！！と手を叩いて答えた



「あー…あー！！忘れた！！」
「えぇっ！？もう夜ですよ！？
もう何考えてるんですか！！」



どうやら奇面組はあれから
翔の事を砂から出すのを
忘れていたらしい
理央奈は零の言葉に
驚愕して、慌てて海の方へ走ってゆく




「もう、私が助けてきます！！
ちょっと遅れるので！！言っといてください唯！！」
「う、うーん！！分かった！！」
「いやーすまんすまん！！」


………………………………………………………………………………

一方その頃夜の海では



「お、おいっ！コラっ！奇面組
どこいったーー！？た、助けてくれ
潮が満ちてきたーー！！」




潮が満ちてきて、波がすぐそこまで
迫っている事に危機を感じた翔が
抜け出そうと慌てていた…
振り向けばすぐそこまで波が来ており…




「ひぃ〜〜〜！！」




もうやばい！！もう誰でも
いいから助けてくれ！と
願ったその時




「翔さん！！」
「！！あ、理央奈ちゃん〜〜！！」



天の助け、ギリギリで理央奈か
駆けつけてきて翔は安堵の表情を
浮かべた……好きな子が助けに来てくれた
事が嬉しいやら安心したやらで
ホッ、と息をついた