「ちょっと、何事です？」
「！！理央奈ちゃん！！薫ちゃん！
ちょっと聞いてくれよ！！今のやつらが
因縁つけて俺の頭殴って来たんだよ！！」
「なんですって？…うーんそれはさすがに」



許せない、と言いかけたその時
ひょっこりと奇面組が現れた




「やー色男組と理央奈ちゃんと
薫ちゃん！一緒遊ぼ〜」
「い、今それどころじゃないのッ！！
…ん？」



その時、翔の頭に明暗が浮かんで
零の耳に口を寄せてヒソヒソ話を始めた




「ヘイ奇面組！ちょいとものは
相談だがお前たちに折り入って
遊んで貰いたい相手がいる！」
「ほうそしてその相手とは！？」
「あれだ！」




翔が指さした先には…
先程翔の頭を殴った男たちが
すやすやと眠っている姿があった


…………………………………………………………………………………

「…フガ？ングッ！？」



男の1人が何やら当たりが騒がしいことに
気がついて目を覚ますと…
臨海学校の生徒たちに囲まれている
事に驚き、体を起こそうとするが
手平と足の先だけを出して
体が埋められていることに
気がついた、それだけではなく…




「「れでーす&じぇんとるまん！！」」




足の間には杭が置かれた箱が置かれており
そしてその周りには奇面組と鈍の
姿があったからだ
そして男の口にはガムテープが
貼られており喋れない



「ただいまより大奇術をご覧に入れます！
取り出したるこの杭を…腕、足、心臓に
宛てがいまして…」
「「一気にうちつける！！」」
「！！んーーー！！んーーーっ！」
「それっ！！」



叫んだ言葉は言葉にならず、
それぞれ杭が腕と足に刺さり
そして最後に…



ズコォ！！！




「ん”ーーーーっ！！」



胸に杭が刺さり、胸に杭が刺さった
”と思い込んだ”男は気絶した。



「…しかし乗る人だ！」
「あーよく遊んだ」
「正義は勝つ！」



手品が終わり豪が男の足の間の
箱をとる…するとどうした事だろう、
中から翔の顔が見えたでは無いか！
この手品の仕掛けがどうなっているかと
いうと…男の体は実は頭だけを
上に出した状態で深く埋められており
男の手と足だと思われていたのは
実は翔の手と足で…奇面組は
例の殴った男が頭と手と足だけ
出して詰められてるように見せかけた
だけなのである。
これが手品の全貌である




「ふふ、多少おいたをしたんですもの
これでもう懲りたでしょ」
「ねー」



それを見て理央奈と薫は
くすくすと笑った。