「要するに単純なヤツだとかかるわけね！
よーし塊に試しちゃお」
「俺？俺はかかんないと思うけど」

「じゃ！あたしは妖に試そー
妖寝ちゃえ〜」
「んなもんで寝るわけねぇ」

「では翔さんに試しますか」
「え？俺？やだなー俺単純じゃ…」




愛花、理央奈、琉絵が
それぞれ塊と翔と妖の前にコインを
ぶら下げて左右に揺らす…
寝るわけないと思いながらコインをじっと
見ていた3人は…




「「ぐーーーー……」」
「きゃはっ、寝た寝た！！」
「本当に寝た…」
「単純なんだねぇー」
「何やってるの何を！」




コテン、と頭が後ろに倒れて
あっさりと眠ってしまった
そしてそんな姉妹の頭を
薫がはたいた。




「あ、そろそろ教室戻んなきゃな
塊！！起きな塊！！ほれっ！」
「ん？んー…むにゃ」
「自分が寝かせたんでしょーに」
「そんじゃ！先生どんな人だったか
教えてねー！」




寝ている御三家組を起こして、
愛花達はそれぞれ自分の
クラスへと戻って行った。


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そしてその後の10組の教室…
10組にその教育実習の先生がやってきた
その先生の風貌はまぁなんて
時代遅れな風貌をしていた



「えー、というわけで皆さんと
お友達になる事代作吾くんでーす」
「よっよろしくお願いしまーす！！
だァっ！！違う！！私は
転校生じゃない！！」

「「わはははは！！」」



若人先生と繰り広げる
コントのような会話に
思わず10組の生徒は大笑いした。



「ところでつかぬ事を聞くが君たちは
休み時間何をして遊んでいたのかね？」
「んー、コックリさんとかトランプとか
…」
「何っ！？コックリさんにトランプ！？
いい若者が不健康な遊びをすんじゃねぇ！」
「ほうトランプは不健康ですか？
我々は非常に使いますが！？」



そう言うとトランプを始めた奇面組だが
なんとも器用に…走りながらトランプをし
無理やり体力を使っている様子に
事代先生は叫んだ。



「ムリヤリ使うな！！」
「あれもダメこれもダメ！一々
咎められたら何も出来ないじゃないか！」
「深刻に言うことか！？若者は
外で遊ぶ！！違うか！？え！？」



なんて演説していた事代先生だったが
ズボンの前ボタンをはめておらず
若人先生にボタンをはめるように
咎められていた。



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一方その頃理央奈のいる
1年3組では…



「そういえば教育実習の先生て
どんな人なんでしょう…………？」



授業を受けながら先生のことを
気にしていると突然クラスメイトが
外を見て騒ぎだし…理央奈も
窓に近づいた



「どうしたんです？」
「なんか教育実習の先生と奇面組が
授業サボって遊んでるんだって」
「ん？」



翔にそう説明されて、翔が指さす
先を見ると…そこには確かに
奇面組と戯れる事代先生の姿が




「せんせー遅いぞ！！歳なんじゃないの！？」
「ハッハッハ！！やったな！！負けんぞ！」

「…俺あーいう熱血タイプ苦手ー」



そう言ってうえ、と翔は舌を出したが
理央奈はその様子を見てくすくすと
笑っていた




「…そうですか？私はああいう先生
面白そうでいいと思いますけど」
「えー？」




どこがいいの？と翔は首を傾げて
また外に目線をやった…