「へぇー実習の先生？今どき？」
「24、5の男の先生らしいわよー
大学何度も失敗して今になったんだって
んでここの卒業生」
「とにかく面白そうじゃん」



唯と千絵と薫、そして
10組に遊びに来ている愛花に
理央奈、琉絵の6人は
そう話すと辺りを見回す
最近クラスでは室内的な遊びが
流行っているようだった



「しかしマンガとかトランプとか
スマホゲームとか室内的な遊びが
流行ってるみたいね」
「全く不健康ね、なんて言いながら
私たちはコックリさんやってんだけどねー」
「あはは」
「しかしほんとに動くんですね」



この小説を見ている良い子の読者様は
決して真似してコックリさん等
やらないように！！
By マジでやったことある管理人より





「んー何してんだ君たち？」
「コックリさんよ、やってみる？零くん」
「ソックリさん？」
「コックリさんよ！つまりはコインに
指を乗っけて質問すると
指が勝手に紙の文字を辿って答えてくれるのよ」
「単純な人ほどよく動くみたいね！」




何度も言いますが危ないので
真似しないように




「で、実習の先生がどんな人か
占ってたところなの」
「あっ！おもしろそー混ぜてくれ！」



そう言って零がちょん、と指をのせると…




「ぬわーーーーーーっ！？！？」



零が乗せた指はグリングリンと
忙しなく動いて…

［あ］［ほ］

と示して止まった。




「アホだってー」
「しかし確かに根が単純な
人ほどよく動くみたいね！」
「愛花ー…あ、やっぱここにいた」
「あ、塊に妖、翔」



そう話しているとゾロゾロと
御三家リーダーがそれぞれ恋人
(一人は想い人)を探して10組にやってきた。



「何やってんだ」
「コックリさんだよぉ」
「零がコックリさんやると凄い
動くんだよコックリさん、根が単純だから」
「根が単純だとかかるのは
コックリさんだけじゃないぜ」
「ありゃ真実」




そう話しかけてきたのは
唯を追いかけてやってきた
真実一郎というクラスメイトだった
彼はそう言うと零の前に紐をつけた
五円玉を垂らした。




「ん？」
「そーら、眠くなーる眠くなーる…」
「……ぐおーーー…」



ゆらゆら動くコインを見ていた零は
あっさりと眠り込んでしまった。




「ふっ、単純だな」
「わぁ催眠術！」