次の日の休み‥
理央奈は愛花を
カフェに呼び出した。



「ねぇ理央奈？あたしに
相談したいことって何さー」
「‥あんたじゃなきゃ話せない
事でして‥」
「どういう話題‥‥‥？」



そう愛花が聞くと理央奈は
黙って指で机にハートの形をかく、と
愛花は相談の内容を察して
パチクリ、と目を瞬かせた




「まさか、恋の相談？」
「そうなんです‥‥彼氏がいる
愛花なら、と思って」
「そ、そういう事ね？‥んで？話してみ」




理央奈は人目を気にすると‥
ポツリ、ポツリと話し出す




「‥実はですね、2人の殿方に告白されまして」
「え”っ！2人！？」
「はい、それで‥一応断ったんですが
その2人には”諦めない”、”好きになって
くれるまで頑張る”って言われまして」
「うん‥」
「‥‥私は2人のこと何とも
思ってないのでどうしたもんかと」



話を聞いた愛花は少し
悩むような素振りを見せると
その告白してきた男に着いて聞いた




「話はわかったけどさ、その告白
してきた人って誰よ？」
「‥‥‥‥‥翔さんと、頼金さんです」
「ふーん、そ‥‥‥‥え？
翔と鳥雄が告白してきた？」
「はい」




愛花はしばしの間固まると‥



「ええぇぇ！？っんぐ、」
「大きな声出さないで、もう！」



思わず大きな声で叫んでしまい
理央奈に口を塞がれる
‥そして小声で理央奈に
聞き直す




「え、あの二人に告白された訳？
本当に？」
「えぇ‥」
「‥‥はぁー‥モテんのねぇ」
「嬉しくないです」




親衛隊の目が怖いし何よりも‥




「何よりも、好きって言われても‥
私自身が好きでもないのに付き合うのは
失礼でしょ？だからちょっとね‥」
「なるほどね‥」




妹の相談を聞き終えた愛花は
腕を組んで悩み出した。