「(…これ本気で言ってる…？
…雰囲気からして遊びで言ってる
様には思えないけれど…)」



一瞬混乱したがすぐに冷静さを
取り戻し、考えていると
2人は手をさし伸ばしてきた



「…お願いだ、俺か鳥雄か
どちらか選んで欲しい」
「どっちが好きか、答えて」

「………………」




目を閉じてしばしの間思考回路を
巡らせた理央奈は…
ふう、と息を吐くと
2人に近づいていく

理央奈が下した決断




「…………………………………」





すう、と息を吸い理央奈は…

















「ごめんなさい」






深々、と頭を下げて答えた答え、それは…
まさかのNO…
お断りの言葉だった




「「……………………え………？」」




まさかのNOに2人は固まり
頭を上げて理央奈を
見る…理央奈は頭を上げると
いつもの無表情でその理由を話し始めた。





「……お気持ちは分かりましたが……
考えて見ましたけど、私は翔さんにも
頼金さんにも恋愛感情はもちあわせて
居ないんです…私、お付き合い
するなら両思いの相手が
いいんです…恋愛感情持っても
居ないのにお付き合いするのは
私にとっても相手にとっても
メリットにならないので………」




再度、深々と理央奈は頭を下げた





「お断りさせてください、ごめんなさい」


「……は、は………そ………か」
「…………そ、んな……」




思いにもよらぬ答えに翔は
ショックで呆然、としながら
笑うしかなく……
鳥雄はへな、とその場にへたりこんだ
どちらか選ばれても悔いはない、と
思っていたのが…まさかの
どっちとも玉砕

これは予想していなかった