「…………あの、伝え直したい事が
ある……んだ、その、前の言葉は
１回無かったことにして聞いて欲しい」
「前の言葉……あ、うんあの時のね」
「そう」



「あの時ってなんのことかしら」
「きっとあの時の事ね…」
「え、薫ちゃんは知ってるのか？」
「まーね」



”あの時”というワードに一同は
首を傾げたが唯一知っている
薫と腕組メンバーは
スキー教室の事だということを
知り頷いた。




「………」
「……………」
「………え、と」
「…うん」




塊も愛花も真っ赤になり俯いていた
塊は告白の言葉を告げようとするが
どうしても緊張してしまいうまく
言葉が出ず、愛花も緊張して
ドキドキして…どうしても塊の顔を
まともに見れずにいた。




「……………愛花！」
「っはい！！」
「……………その、」
「……うん、」
「…………俺………」
「…うん」




辺りは静まり返り、心臓の音と
学校の外で走る車の音がやけに
うるさく感じた





「…………………」
「(黙り込むなってば、言うんだ、
卒業するまでに告白するって
言ったのは俺だろ！！)」




首を降り、両頬を叩いて塊は
真っ直ぐに愛花を見つめた




「愛花…………俺、その…！！」
「…………」




ごくり、と固唾を飲み込んで
塊の言葉を待つ




「…………す、





好きだ！！」

「っへ、ぁ………！？」

「言った！！！」
「やった、言った、言ったった！！」




目を固く積むり、林檎かと思わんばかりに
顔を赤らめて汗を垂らし…塊はついに、
愛花に向けて自分の思いを
それは大きな声で告げた
予想してはいたが、改めて告げられた
愛の告白に愛花は
真っ赤になったまま固まり、
そしてそんな告白に一同は
沸き立って盛り上がる。