その日の休み時間…
愛花はぼんやりとした様子で
ただ窓を見つめており、彼女の
様子がおかしい事に唯と千絵と
姉妹達は首を傾げた。



「愛花？どうしたのですか？」
「あーん…？」
「熱でもあるの？」
「あー…」
「聞いてる？」
「…ん」



愛花は生返事だけで
唯達の方を全く見ようとしない
いつもは元気な彼女が珍しい、と
5人は彼女の様子を怪しんだ




「…あ、そだ私今日一緒に
帰れないから…よろしく」
「え、なんで？」
「……ちょっと」
「ちょっと？」




ぼんやりと、窓から景色を眺めながら
愛花は答えた




「…………放課後、塊に校舎裏まで
来るように言われてるから」
「「え！？」」
「…………そろそろ教室帰る」




はぁ、とため息をついて赤い頬で
ぼんやりした様子で帰る愛花の
様子を見て…唯達は彼女の様子が
おかしい理由が分かった5人は
うきだった様子で恋バナに移行した。





「ね、ねぇ、放課後校舎裏って
もしかしてもしかしなくてもよね！？」
「告白よ！！告白に決まってる！！
雲童さんついに告白するのよ！！」
「こりゃあ放課後見に行かなきゃ損ね！！」
「カップル誕生の様子をこの目で…！
あ、奇面組に聞かれたらヤバ…」

「「もう聞いてた！！」」

「「ぎゃーっ！？」」



奇面組に聞かれたらやばい、と
千絵が全ていい切る前に奇面組が
ひょっこりと現れた
どうやら彼らも全部聞いていたらしい




「これは面白そうだ！！放課後
塊くんの勇姿を見届けよう！」
「「おー！」」
「こういうのってワクワクするね」

「あーあ…面倒なのに聞かれちゃった…」
「あはは…」