告白を決めた翌日…
塊はドギマギしながらも
登校してきた。
決行は今日だが…



「…はぁ…」



どこか浮かぬ顔で1つため息をついた
ドキドキして眠れなくって…
緊張して……どんな返事を貰うのか…
分からなくって…ぼーっとする
頭で教室のドアを開けて席に着いた。




「(なんだかドキドキして寝れなかった
な…緊張して授業所じゃ…)」
「おはよー」
「！あ、愛花…」
「！塊、お、はよ…」
「おう、」



塊と愛花は真っ赤な顔で
ギクシャク、としながらも
笑いながら席に着いた
そして塊はいつ、話を切り出すか
頭を悩ませた。




「(ど、どうしよう…？
休み時間？いや、休み時間だったら
直ぐに終わりそうな…うーん、
ここはやっぱり放課後…)」



チラ、と愛花を見やると…
塊は深呼吸をひとつして…
立ち上がり、隣の愛花に
向かい合った。




「あ、あの、あ、愛花！！」
「！？わっ、な、何！？何！？」
「おっ！？塊の奴…」
「もしかして…！」



真っ赤な顔をして愛花に
声をかけた塊に腕組のメンバーは
告白の気配を察して騒ぎ出した。
塊は真っ赤な顔でギクシャクとしながら
愛花に話を切り出そうとする…




「あ、あの、その、えっと！！」
「う、うん？何…？」




ドギマギしながらも、ここで
やめる訳にも行かず
塊は固唾をのみ…少し間を置くと、
大きな声で愛花に告げた。




「ど、どど、どうしても伝えたい
大事な話がある！！！放課後
校舎裏の木の前で待ってるから
来てくれ！！」
「っへ！？」

「おぉっ！よく言った！塊！！」
「いいぞー！！」



そうもてはやす腕組メンバーの
声も聞こえない様子の塊は
愛花を真っ直ぐな瞳で見つめた




「…絶対、来てくれよな」
「う、うん…」



塊の真剣な顔に愛花は
頷かざるを得なかった…