「…なんて言ってる場合じゃないや！
これはチャンス…さっきの妄想、現実に…！」


早速愛花に話しかけようとするが…



「ね、リフトで上行く？」
「えーなんか怖そー…」
「（…ほ、ほかの奴がいると誘いにくい）」



唯や千絵、他の姉妹も周りにいるため
なんか誘いにくい…恥ずかしい、と
ソワソワとした様子でその場を行ったり
来たりしながら愛花を見つめていると




「…ん？ちょっと唯、あっちあっち」
「え？…あら」
「あたし達、お邪魔みたい」




ソワソワとした様子で愛花を見る
塊を見て察した千絵は愛花に
こう持ちかけた




「ねぇ愛花！同じクラスの
雲童さんに教えて貰ったら？」
「え？あ、塊！」
「！！」

「それっ、邪魔者は退散よー！」
「「おー！」」




愛花が塊の方へ歩いていった
その隙に千絵は他の4人を連れて
足速にその場を去っていった




「ねーみんなも………あら？どこいった？」
「き、奇面組と滑りに行くんだと！！」
「あらそうなの？……じゃあ塊、あたしに
滑り方教えてくれる？」
「も、もちろん！！」



OKの返事を聞くと塊は何度も頷いて
内心舞い踊りたい程に喜んだ
そして気を使ってその場を去った
千絵達に感謝した。



「（ありがとう、宇留！！）」
「じゃ、じゃあリフトで上あがるか…！」
「リフトあれ落ちない？怖いんだけど…」
「俺が手本見せるから…な？」
「ん、うん！」



そして塊と愛花はリフトへと
移動していった…
塊や愛花、そして奇面組や
唯や千絵、ほかの姉妹もリフトで登っていった
（リフトで奇面組が落ちて転がって行き
でかい雪玉になってロッジにぶつかると
言う事件を引き起こしたが）