「…………愛花、愛花…いた！！」
「…んーーー…いた！」
「…じょ、条件見られませんように！！」
「…ふむ」



それぞれ4人は条件に合う相手を
見つけるとそれぞれ彼女の元へと
駆け寄った…



…………………………………………………………………………………

「愛花！！来てくれ！」
「え？あたし？条件あってる？」
「あ…あってる！！」



顔を真っ赤にした塊がやってきて
愛花は首を傾げて不思議そうに
しながらも塊の手を取り、
愛花を手を繋ぎ…塊は赤い顔を
隠すようにして視線を下にして走り出した。



「薫ちゃん！！」
「！あ、借り人レース？あたしでいいの？」
「うん、うん！！これ！」
「あ、これ………う、うん行こう！」



零は条件が書かれた紙を薫に見せる
紙を見せられた薫は顔を赤くして
零の手を取った



「（零くん、デートって思ってくれてたんだ…嬉しい…！）」




「理央奈ちゃん、その、来て欲しい！」
「はぁ？……借り人レースですか？条件なんです」
「え！？えと、それは、えーと…はい！！」


とっさに条件を聞かれて翔は後ろにやった
条件の書かれた紙を折りたたんで
「好きな人」と書かれた紙を「人」に
すると理央奈に見せた



「…随分ざっくりしたお題で、でもいいですよ」
「あ、ありがとう！！」
「（バレなくてよかったー…！）」




「琉絵、来い」
「うぇ？…いーよー」



琉絵はと言えばすんなりと
妖の手を取り、彼と共に走り出した