夏休みの夕方…琉絵はスマホの
LINEをじっと見つめてはため息を
ついていた



「………妖からLINE来るかなとか
思ってみたけど……」



愛花は塊と
薫は零と（奇面組や他の皆もいたが）
理央奈は翔とそれぞれ
デートしたり夏の思い出を作ったり
していたが…




「…来るわけないか」



〘LINE！〙


「！」


何を期待しているんだろうと
恥ずかしく思いながら風呂にでも
入ろうと立ち上がったその時、
LINEの着信音が鳴った
琉絵がLINEの画面を開くと
その相手は…ちょうど思っていた相手だった。



〘今からちょっと俺に付き合えよ〙



そのLINE画面を見た琉絵は
どき、と一瞬胸を高鳴らせて
妖に返信する。




〘いいよ〙

〘なら今から一応公園な〙



琉絵はLINEの返信が来た事を
確認すると、すぐに家を出て
家に近い一応公園へ着くと、ベンチに
座って妖を待つ…
そして待つこと数分後




「おす」
「妖」



妖が姿を見せると、琉絵は
立ち上がり彼の元へ駆け寄った



「ね、妖いきなりどしたの夜に呼び出して」
「夜のデートと洒落こもうと
思っただけだろ、ほれ」
「！…ん」



すっ、と伸ばされた手を握ると
妖に少し引っ張られるようにして
歩き出した