「……っと、できた！これでOK！」



ナイツとリアラとの再会から3年が過ぎた
ルアはあれから絵本作家兼女優
として活躍し始めた
ルアの執筆した絵本
ナイツ達との冒険をそのまま書いた物
『Nightpia Dreams』は
ベストセラーの絵本となった。




「ルア！こんにちはー」
「来たよー！お姉ちゃん！」
「！皆、いらっしゃい」




絵本を書き終え背伸びをしていると
ウィルとヘレンとアイの
声が聞こえて来てルアは
玄関まで出迎えた
今日は6人でのホームパーティーの日なのだ




「あがってあがって！お茶入れるから」
「え、そんな悪いよ！私が」
「お客様にお茶を入れさせる訳には行けないわ」




アイが自分が入れる、と
姉を止めようとしたがルアは
やんわりと窘めて紅茶を入れると
3人に茶を差し出した。
そしてテーブルについて
茶を飲みながらウィルが口を開く。




「どう？ルア、ナイツと
2人の暮らしは」
「幸せよ、とても
最初の頃はナイツは家電の使い方とか
分からなかったみたいでそこはちょっと
苦労したけどね」
「あはは、それはリアラもだったよー」




20歳になり、ルアとナイツ
アイとリアラは2人で暮らしだした
最初こそは家事に四苦八苦していた
彼らだが今ではすっかり慣れて
家事を分担するようになった。




「ナイツは最近は家事を率先して
やってくれるようになったのよ
でもなんだか彼に任せっきり
みたいで悪いわ」
「それは私もかな…」




最近彼に家事を任せっきりのようで
悪いな、と眉を下げる2人に
ヘレンは首を振った。





「そんな事ないわよ、だって…………


ルアとアイは妊娠
しているんだもの、1人の体じゃないのよ」
「ナイツとリアラはいい旦那さんだね」




ふふっ、と笑うヘレンとウィルに
ルアとアイは
顔を見合わせあって笑うと
お腹を撫でた。




そう、ルアとナイツ
アイとリアラは結婚し
子供がお腹に宿っていたのだ
妊娠が発覚した時のナイツの喜びよう
リアラの喜びようは今でも思い出す。