ガタン、



「え？」
「ん？」



その青年二人、一人はルアの前に
一人はアイの前に座った
いきなり知らない青年が前に座った事で
二人は目をぱちくり、として青年を
見るが青年たちは頬杖をついて
彼女を見ていた。




「あぁごめんよ、席ここ座らせて貰うぜ」
「え？えぇ…どうぞ」
「えっと、貴方たちは誰？」
「私達は最近ここに来たばかりでね
…想い人を探してたのさ」




想い人を探していたというその青年に
少し肩を跳ねさせた、がルアは
そうなんですねと返して微笑んだ。




「ここで待ち合わせしてるんですか？」
「ん？いやここに来るだろうなと思って」
「うん、待つならここだと思ってな…
やはり正解だったな」
「え？」



ルアの前に座る青年と
アイの前に座る青年が
どこか切なげに微笑んだ。




「まだわかんない？」
「…姿が変わったのだから仕方ないか？」
「どういう…………」
「……え、と……」




その言葉に首を傾げて青年の顔を見る

紫色のストレートの髪に青い瞳
ピンクのジャケットに紫色のシャツ
髪は赤く、前髪が黒い赤と黒のコントラスト
赤いベストに黒いシャツ


…何処か、見覚えがある
どこだ、どこで…
そう悩んでいると青年は指輪を指した。




「その指輪、ずっとはめててくれたんだな」
「っ！！」
「おかげで直ぐにわかった」
「！！え、え…？」



指輪、ずっとはめててくれた
おかげで直ぐに分かった

この言葉で…青年二人の正体がわかった
二人は目を涙でいっぱいにさせて
震えながら指を差し…




その名を呼んだ。




「……な…いつ………ナイツ……？」
「……リアラ？…リアラ、なの？」





そう尋ねると大きく頷いて
立ち上がり、大きく腕を広げた。





「ルア、約束通り迎えに来たぜ」

「アイ、待たせたね」




そう、二人の正体は…

約束通りに人間となった
ナイツとリアラだった

ルアとアイは
涙腺が崩壊し、それぞれ
ナイツとリアラに抱きついた。




「っナイツ、ナイツ！！！」
「リアラぁぁぁぁ！！！ 」




涙を流しながら愛しい彼に抱きつくと
優しく腕を回して抱き締め返してくれた。
ナイツとリアラはそれぞれルアとアイ
を抱きしめながら囁いた。



「ルア、会いたかった」
「アイ、やっと見つけた」
「「でも、これからはずっと一緒だよ」」




優しく囁いたナイツとリアラに
ルアとアイは
何度も頷いて答えた。




悪夢の魔人は人間となり…

愛しい彼女の隣にい続けるのだ
そう、これからもずっと…