あの夜から、ナイツとリアラとの事が
あってからかれこれ3年が過ぎた…
ウィルとヘレンはかけがえのない親友となり
現在は二人はハイスクールに通っており
ルアとアイの二人は
ハイスクールを卒業した。


「ねぇ、ウィルとヘレン今日は来るって？」
「ウィルはサッカーの練習が
ヘレンはバイオリンの稽古があるから
無理だってー」



あれから時が経ち、ヘレンとウィルは
付き合いだした。
二人が付き合った事をルアと
アイは喜び祝福した。
あれから3年、ルアとアイは
毎日、時間を作って時計塔で
ナイツとリアラを待っていた
もちろんヘレンとウィルも時間を作り
来れる時に来てくれた。




「…いそう？ナイツとリアラ」
「んー…わかんない」
「そうよねぇ」




今日も2人を待ってやってきたのだが
ナイツとリアラだ、と思えるような
影はおらずルアはため息を
着いて近くのテラステーブルセットに
腰掛け、アイはその後ろの
テーブルセットに座った。




「あれから3年ね」
「そうだね、早いなぁ」




そう呟きながら指輪を見る
あの日から時間が経ったのに指輪は
錆ることもせずにあの時のまま
綺麗なままで輝いていた。




「……ねぇ、もしもナイツとリアラが
来てくれたら何したい？」
「ウィルはナイツとリアラと
サッカーしたいって言ってたね
ヘレンは二人と演奏したいって
…私は…そうだなぁ」





アイは少し考えたが
はにかみながら答えた。




「いっぱいありすぎて何から答えたらいいか…」
「ふふ、私も」




そう答えた妹に自分もだと賛同して
ルアはくすくすと笑った。
そんな二人を見て、人々がすれ違う
雑踏の中2人の青年が足を止めた。





「…………なぁ」
「……………間違いない」




青年二人は顔を見合せ合うと
頷いて、ルアとアイの
元へと足早に近づいて行った。





紫色の髪を、赤と黒のコントラストの髪を揺らし
青い瞳に2人の姿を写して…