その2人から確かに発せられたのは
ナイツとリアラの名前…
なぜ二人が知っているのかと
ルアとアイは
場所を変えて二人と話すことにした。



「…そう、貴方たちもナイトピアに…」
「私達もなんだよ！あ、名前は？」
「私ヘレン、ヘレンよ！」
「僕はウィリアム、ウィルって呼んで！」
「ヘレンにウィルね」




彼と彼女の名はウィルとヘレン
2人もナイツに会い、共にナイトメアンを
倒してイデアを取り戻したのだという
同じ境遇の者がいたと知りルアと
アイは喜び二人と仲良くなった。



「ねぇ、ルアとアイも
ナイトディメンションの事を思い出して
時計塔に来てたの？」
「あの時計塔にいれば…愛する彼が
今度は人になって来てくれると思ったの」
「愛する彼？」



ウィルの言葉にルアとアイは
指輪を撫でながら答えた




「ナイツの事よ」
「リアラの事だよ」
「「え！？」」
「ど、どういうこと？」




ウィルとヘレンは、悪夢から覚める時に
別れたナイツと、イデアを狙い襲ってきた
リアラが来るという衝撃な発言に
驚き、二人に説明を求めた
そんな二人にルアが説明した。




「…ウィルとヘレン、私とアイの
夢の内容は違うみたいだから説明するわね
私がつけてるこの指輪ね…ナイツがくれたの
自分のつけてた赤い宝石のブローチを
指輪に変えて…
アイが着けているのは、リアラが
送った指輪よ」





ルアは少しづつ、少しづつ語って見せた
あの夜の出来事を
あの夜、ナイツとリアラが交わしてくれた約束を
婚約指輪をこの指にはめて
「今度は人間になって迎えに行くから
待っていて欲しい」
と約束してくれた事を…

ナイツの事を

リアラのことを


愛し、彼に愛されたと言う事を…




「ナイツとリアラはね、人間になって
来てくれるって言ってくれたの
…だから私とお姉ちゃんは
あの時計塔でナイツとリアラを待つの」
「…この指輪はその誓の証」




2人の話を聞いたウィルとヘレンは
目を潤ませながらも頷いて
ウィルはルアの手を
ヘレンはアイの手を取り包んだ。




「絶対に来るよ…！ナイツとリアラは
絶対にまた来てくれる…！！」
「私達も信じて待つわ、ナイツとリアラが
来てくれるのを！」
「…ウィル、ヘレン」
「ありがとう！」




自分たちの話を信じ、二人は必ず
来ると言ってくれたウィルとヘレンに
ルアとアイは
2人の手を握った。





「私達の出会いは、きっとナイツと
リアラのおかげね」
「きっとそうだよ！！」
「ふふ、そうね」
「早く会いたいね」




ナイツとリアラを通じて出会わせてくれた
ウィルとヘレンと言う友
この2人とともに、ルアとアイは
待ち続けるんだ


ナイツとリアラを…