学校が早めに終わり…
ルアとアイは
通学路を通り帰っていた…のだが、
その途中途中で見える「あの夢」に出てきた
建物達



「…あ」



ルアが足を止める
その目線の先にあったのは
大きな図書館……その図書館はあの夢
「ナイトライブラリー」の図書館と
瓜二つであった




「…あそこ…」




次にアイが足を止めた
その図書館の近くに立っている大きな塔
…ナイトピアの一つ、ムーンタワーと
瓜二つの塔

街には彼らとの思い出が、チラホラと見えた





「…ねぇ、アイ」
「…ねぇ、お姉ちゃん」




二人は同時に顔を見合せあい
次の行き先を口にした




「「次、時計塔に行こうか」」



行き先がピッタリと一致し…
二人は顔を見合せ会いながらくすくすと笑った。




「意見ピッタリ一致したわね」
「ね！」
「……なんとなくさ、あそこで待ってれば
来る気がするんだ」
「私も」




あの時計塔で待っていれば、いつか
来る気がするんだ、ナイツとリアラが…
ルアとアイは
手を繋いで、少し寄り道して…
時計塔へと向かった。



…………………………………………………………………


「…着いた」



目的地につき、見上げた時計塔
時計塔もやはり夢のままで…
あの夜のことを思い出して
目頭が熱くなったルアは
すかさずナイツからの指輪を
空にかざして…
アイもリアラからの指輪をかざした。



「…ナイツ」
「…リアラ」



二人がそれぞれの愛する彼の名を
口にしたその時、後ろを通りすがろうと
していた少年と少女が声をかけてきた。




「…あの、ちょっと」
「ナイツとリアラの事知ってるの…？」
「「え？」」




ルアとアイが
振り向くと、そこに居たのは
金髪のポニーテールの女の子と
金髪の男の子。




「…貴方たちは？」