眠りについたアイは夢を見ていた…場所はいつもの学校の帰り道。
少し先に姉のルアが見え、姉を呼び駆け出すがルアはそのまま立ったまま、滑るようにアイから遠ざかり離れてゆく。


「待って！！お姉ちゃん、お姉ちゃ、まってよ！！」


手を伸ばして必死に姉に問いかけるがその言葉は届かず、走っている途中でアイは転んでしまい、顔を上げたルアの姿は消えていた。


「おねえ、ちゃん‥」


伸ばした手を握りそのまま立ち上がると後ろから不気味な笑い声が聞こえアイは振り返る、
気づくと先程まで学校の帰り道だったはずが黒い不気味な空間に立っていた。
後ろからは黒い影がアイを嘲笑い迫っていた。


「こ、来ないで！！助けてぇぇ！！！」


アイは恐怖して助けを求めて走り出した。
どんどん自分と距離を詰める黒い影に思わず涙を流し叫ぶ、と前方に白い光が漏れてきた。
アイはその光に向かって手を伸ばし、その光の中へ入っていった‥