ルアとアイはそれぞれ
二人に駆け寄り鎖を外す、とリアラと
ナイツは倒れ込んだ。



「ナイツ！しっかりして！」
「リアラ！大丈夫！？」




二人はルアとアイの声に
意識を取り戻しゆっくりと体を起こした。




「大丈夫だ…俺達なら心配ない」
「すまない、アイ…」



ナイツとリアラが振り向こうとしたその時！



「「きゃああ！！」」
「「！？」」



二人の悲鳴が聞こえて勢いよく振り向く、と
そこにはルアとアイの
首を引っ掴んで掴みあげるジャックルの
姿があった…！！




「おやおやナイツ様、リアラ様
こんな所で何コソコソしてるんです？」
「っ、卑怯だぞ！！ジャックル！！
ルアとアイを離せ！」




ジャックルは冷たい笑みを浮かべながら答える





「卑怯？人間の女になんかの色香に
かかった情けないお2人には言われたくありませんねぇ」
「フン、お前こそファーストクラスの
出来損ないで…マスター…いいや、ワイズマンの
操り人形の癖にな
そんな貴様なんぞに…アイの事を
悪くいう資格なんぞない！」
「何！？」
「「きゃっ！！」」



リアラの言葉にジャックルは激昂し
ルア達二人を投げるようにして離すと
ナイツとリアラを睨みつけてこう告げた。



「じゃあ…どっちが間抜けな操り人形か
試してみようか？」
「俺とリアラとオマエでな…」
「フン！望む所だ…ビジターなんぞに
唆されるファーストクラスなんぞよりも
私が上だと知らしめてやろう！！！」




そう叫んだジャックルは時計台の周りを
飛びまわりだし…ルアたち二人は
心配そうに彼らの名を呼んだ




「ナイツ…」
「リアラ…」




ナイツとリアラは心配そうな彼女達の
方を振り向くと、黙って親指を
立ててグッドサインを出すと
ジャックルの元へと飛んで行った。