ナイツとルアが共に
飛んでいると…よーく見知った
姿が見え、ナイツが指を指す


「お！アイツは…オクトポー！」
『(！あら、ほんと)』


もう見るのにも慣れたオクトポーを
目にしたナイツは楽しげに笑うと
ルアに声をかけた。


「もうお前もだいぶ飛ぶのには慣れたろ？
アイツをどれだけ追いかけられるか
俺に見せてくれよ！」
『(えぇ、やってみる)』



リングを生み出しながら逃げて行く
オクトポーを、デュアライズした
状態で追いかけていく。
隅を吐き出しながら逃げるため
リングが隠れて見えない時もあるが
さすがにオクトポーを追いかけるのも
2度目だ、もう慣れて来た。




「うん、お前もだいぶ慣れてきたな！
リングも多く潜れてる」
『(ふふ、そうでしょ？
私ももう慣れたものよ)』




ハープの音の様に美しい音を
鳴らしながらリングを潜り
オクトポーを追いかけ続け…
オクトポーは逃げていき
ここで終了となった




「なぁオウル、どんだけ潜れた？」
「ふーーむ…100！！うむ、かなりの記録じゃ！」
「やるじゃんルア！」
「やったァ！」




デュアライズを解除し、無邪気に
喜ぶルアにナイツは
目を細めて微笑み見つめる
そんなナイツの目線にルアは
首を傾げた。




「ナイツ？どうしたの」
「んー？いや？ルアも
純粋にナイトピアを
楽しめる様になってくれて嬉しいなって」
「え？」
「だってお前、どことなく妹の
事気にして考えてる様子だったから」
「！…ナイツ、気がついてたの」




こくり、と頷きどこか照れくさそうに頬をかいた。




「そりゃあそうだろ、大切なルアの
事だもんな 」
「！…大切？」
「うん、そう」
「…ふふ、そう…へへ」




ナイツの口から「大切」と言う言葉が
出てきてルアは頬を染め
照れくさそうに笑った。