姉であるルアとのわだかまりも無くなり
自分のナイトピアへとアイは帰ってきた。
もしもここに彼がいなかったらどうしよう
そんな不安を抱きつつ…



「……」



自分のナイトピアを見渡して
リアラの事を探す…
星空の地面を歩きながら
進み…アイは大きく息を吸う




「う…あう…リアラ、リアラーーー！！！」




大きな声でアイはリアラの名を呼ぶ
アイの声がその場に響いたが…
リアラの気配はせず…アイが
そう俯いたその時、ふと背後に影が差した。




「……アイ」
「！」



ふとアイが振り返ると
そこには気まずそうにした
リアラがいた。




「！！リアラ…！」
「…アイ、」



さぁ、と風が吹き二人の間に
静寂が訪れる…
先に静寂を破ったのは…




「…リア、」
「アイ」
「！」



リアラだった
リアラは先に静寂を破り
目線を泳がせながらも言葉を紡ぐ。




「…………私は………最初こそは
お前の事を騙そうとしていた
それは本当だ、だが……お前と
過ごすうちにアイの事を
特別に思うようになって…
いつしかお前の事が大事な存在になった」
「…リアラ、」




最初はただの獲物だと思っていた
だが彼女と過ごす内に芽生えた
暖かな感情と愛情と言う感情…
そして、誰よりもアイの
事が愛おしいという恋心

リアラは彼女と出会い自分の過ちに気がついた





「…本当にすまない、アイ
だが私は…君と共にいたい
その思いは本当だ…どんな罪も償おう
…だから…共に居させてくれ」




謝罪の言葉を口にすると
リアラは深く頭を下げた。